↑最終日を終えた監督の言葉もある。
沖縄キャンプの最終日。
最終日は半日なので勝ちパターンのブルペン投球という形の映像があって、振り返って終わるという1日の映像となった。
この終了後に新井監督は中村奨選手と中村貴選手の2軍合流と、秋山選手、宇草選手の3月のオープン戦1軍合流という事が発表された。
新井監督は「ポスト西川選手(現オリックス)」を問われると、個人名の言及は避けたが、現状の使われ方を見ると田村選手をレフト固定、そして将来的には秋山選手をレフトに回して田村選手をセンターにして、セカンドに矢野選手を入れる時がくればセンターラインが全員20代に若返る。
田村選手を2番に配置するなどしている点を見ても、「キクマル」時代の丸選手(現巨人)の起用に近い物を感じている。
若手の外野手の軸として3年目の田村選手を見ているとすれば、中村3人衆の中では中村健選手がオープン戦でカープに足りない長打力の本塁打を打ったという事で、彼が1軍に残って他が2軍の実戦でスタメンでやってくれとなるのは妥当である。
宇草選手も2軍スタートとなったが2軍の実戦でも結果を残し、2軍首脳陣が総意で昇格を推薦するという形となり、秋山選手だけでなく一緒に上げる形になった。
田村選手は代表に招集されるので、その期間の試合では外野手も減るという点からもちょうどいいタイミングであったという事である。
内野手では二俣選手(オープン戦で全試合でヒット)、捕手では髙木捕手の名前を成長したと挙げた新井監督。
この二人もこの調子のアピールが続けば、当然開幕1軍という声も出て来るだろう。
内野手の層の薄さも否めないので、そういう意味では二俣選手は特に開幕1軍のチャンスは目の前に来ていると言えるだろう。
逆に沖縄に来てから精彩を欠いているのは、石原捕手であろう。
日南紅白戦までは複数安打などでアピールも、オープン戦の実戦では3盗塁を許した上に何でもない打球をタイムリーエラーで合計10失点。
巨人の作戦の前に沈んでしまった姿の翌日に、若手ばかりのメンバーで試合をまとめた髙木捕手は盗塁阻止もしている。
この両者を見ると、石原捕手は本当に追い詰められていると言えるだろう。
チーム1の強肩だったはずなのだが、どうして沖縄ではこうなってしまったのか。
非常に残念である。
もう一人はキャンプで打の方ではほとんど結果を出せなかった韮澤選手。
サード、ショート、セカンドが手薄な所に加えてレイノルズ選手が違和感で終盤まで別メニューで離脱していた事で1軍に留まれて最後は打でも見せれたが、このペースでは開幕1軍というのはかなり厳しいのではないだろうか?
大物キラーではあるのだが、倉敷からのオープン戦では違う所を見せて欲しい。
投手陣では勝ちパターンやローテ確定以外の右腕枠のアピールには全体的に乏しいキャンプであったが、左腕枠のアピールは本当にこの20年でも1番ではないかという位、レベルの高い内容でのアピールが伴った。
森投手、黒原投手、玉村投手のローテ枠争いの内容は高いレベルであるし、救援枠の塹江投手も良い投球があり、森浦投手はムラがあるが良い時は回跨ぎも出来るという点で、左腕不足で悩んでいたシーズンが多いカープで今年は逆にベンチ入り人数で悩むという所まで来ている。
ローテ枠ではハッチ投手が巨人戦で捕まったが、助っ人という事情や即戦力予定だった常廣投手が開幕に間に合わせない方針という点を考えても、開幕でローテには入れるだろう。
そこに大瀬良投手がオープン戦で登板して内容が良いとなると、残り2枠の先発枠も激しい争いとなる。
アドゥワ投手なども先発でチャレンジしており、本当に投手陣は充実している。
本当に昨年リーグ5位の打率に終わった打線が奮起すれば、Aクラス、優勝争いという物は今年も狙えるだろう。
阪神は層が厚く年齢構成も完璧であり今年も苦戦は免れない上に、巨人も監督が変わった事で選手がノビノビとしながらも規律もあり、チームがまとまっている印象はオープン戦で感じた。
あの巨人が「球数を稼いでいこう」という監督の指示を、原政権時代のように「活躍すれば不問になる」という自己主張をする選手がなく完遂したという点を、私はかなり脅威と見ている。
ローテが薄いので抜かれる事はないと見ているが、それでも去年よりは間違いなく強いだろう。
そこを相手に西川選手が抜けた打線が田村選手やシャイナー選手、レイノルズ選手という3選手でどこまでカバー出来るか。
得点圏打率が低すぎたデビッドソン選手より打ってくれれば合格と考えると助っ人のラインは、得点圏250でも本塁打30本をお願いしたい所である。
レイノルズ選手は守備の選手であるが、違和感がないと言っているが実戦のオープン戦で本当に守れるかを見極める必要がある。
どこでも守れるという評判で野村政権時に監督の願いで獲得したヒューバー選手が、ファーストだけギリギリ見れる、他は全く守れないというパターンがあったので。
キャンプ練習では守れていたけども、実戦で本当にやれるかは大事である。
そのバックアップ枠を二俣選手は狙うべきと、解説者の野口氏(元阪神捕手)は言っていたが、まさにその枠を二俣選手が打撃面含めてバックアップで入れるなら、守れなかった時に彼がスタメンという事もあり得る。
それ故に監督も「内野手なら二俣」という嬉しいという言葉の賛辞に繋がったのであろう。
3月の2週目まででカープでは開幕1軍枠が例年ほぼ確定する。
そこで事実上の1軍当確となった選手のみが、翌週の遠征メンバーとなるのが例年の選考である。
倉敷の楽天3連戦とマツダの中日3連戦の計6試合が最後のアピールの場である。
開幕1軍を狙う若手選手達は、この6試合が生き残りをかけた大きな舞台であるので、しっかりとアピールして欲しい所である。
本当に高いレベルでの争いに期待したい。
◆カープのチケット販売が待合室システムとなる。
例年の争奪戦でサーバーが良く落ちるカープのチケット販売の仕組みに、待合室システムを導入する事となった。
抽選で決められた順番に入場して、注文出来るシステムとなるそうだ。
↑中国新聞の記事で書かれている。
ここ数年は夏休みシーズンや土日、パーティ席などの特殊席は売り切れるが、平日やピークシーズン外であれば比較的買えるという程度に落ち着いてきているカープのチケット販売であるが、年間分を一括で最初に売るので転売屋も含めた争奪戦と例年なっている。
このシステムで大きく変化するのかは不明であるが、今年も阿鼻叫喚の日になるのだと思いますね。
私は球場まで行けるだけの体力面の不安があるので例年行けませんが、映像ではほぼ全試合見ておりますので、今年もしっかりと選手には頑張って貰いたいですね。