↑開幕投手争いの映像など、色々見れますね。

 

沖縄キャンプの時はJスポーツの映像がなく、動画もないという年もあったので心配していましたが、今年はきちんと映像もありやはり日南と違って気温も上がって来ているという点で、投手陣のペースも上がって来ている。

 

開幕投手争いをする九里投手が今年最多の120球を投げたと報じられたが、彼は若い時は200球を超える投球練習をしており、年齢も重ねてさすがにそういう球数にはならなくはなったが、それでもこの時期に120球投げれる調整をしている部分でも、3年契約を結んで1年も無駄にしない献身性を見ていても、今年のオフにもう一度複数年を結んでも良いのではないか?と言えるレベルである。

 

大瀬良投手も変化球解禁でペースが上がり、開幕は間に合うと本人も手ごたえを口にしていたが、新井監督は「開幕ありきではない」と慎重な姿勢を崩さなかった。

沖縄キャンプの間に開幕投手に決めた本人には通達するというような報道もあるが、相手のDeNAがほぼ東投手である事は間違いないだろうという点で、東投手を攻略出来た日もあれば出来なかった日もある中で、新井監督が初戦を143分の1と捉えるのか、昨年は3連敗スタートでも2位だったが今年は頭から取りに行くという姿勢を示すのかで、大きく開幕投手の選定には影響しそうである。

 

2戦目、3戦目が昼のゲームという点もあるので、昼に強い選手、苦手な選手もいるのでそこのバランスも大事であろう。

森下投手、九里投手、床田投手の3人全員を投入すれば、敵地と言えど勝ち越せる可能性は高いと思っているが、そうなると次のカードのヤクルト戦が苦しくなってしまう。

この次の金曜日からのカードが勝敗五分と苦手にしている中日戦という点も踏まえると、その2カード分の相性を考慮して決める事になりそうである。

 

開幕投手候補の昨年度の対戦成績(参考資料、2カード目、3カード目はマツダスタジアム開催)

◆九里投手 対ヤクルト3.21(1-1)、対DeNA3.86(1-2)、対中日1.50(4-2)、マツダスタジアム2.36、横浜スタジアム4.15 

◆大瀬良投手 対ヤクルト3.38(1-3)、対DeNA3.18(1-1)、対中日3.28(1-3)、マツダスタジアム3.98、横浜スタジアム2.25

◆森下投手 対ヤクルト3.27(1-0)、対DeNA2.77(1-0)、対中日2.48(2-2)、マツダスタジアム3.01、横浜スタジアム3.00

◆床田投手 対ヤクルト3.27(1-1)、対DeNA1.88(3-1)、対中日0.00(2-0)、マツダスタジアム1.80、横浜スタジアム2.88

 

これを見ると対中日に対して強い九里投手も開幕に使いたいが、横浜スタジアムの数字が良くない上にDeNAの防御率も1番悪いという点がネックになる。

となると安定感のある森下投手を開幕にして、2戦目をかなりの確率で勝ちを拾える床田投手にし、3戦目を大瀬良投手(月曜が移動日だから救援投手を多少つぎ込める)という形にして、九里投手を4人の中で1番ヤクルトに対して防御率の数字が良い(僅差ではあるが)火曜日の本拠地開幕に回すというのが、ベターな戦略に見える。

 

対横浜スタジアムとなると大瀬良投手は以前から相性が良く、この球場だけで回れば大エースと言える位の安定感を毎年持っている。

それ故に開幕投手という言葉もあるのだろうが、対中日、マツダという2点ではあまり防御率が良いとは言えず、そこを金曜日にしてしまうと柳投手か小笠原投手か大野投手か涌井投手かどなたが中日の開幕投手になるかは不透明ではあるけども、投げ負ける可能性は高くなると思う。

そこも見据えると、大瀬良投手には観客が多い日曜日の気温の高い時間を任せる方が数字が出るような気がしている。

アナリストとなった一岡氏がこういう相性を考慮して進言するのか、あくまでもデータはデータとするのかにも監督の判断の1つに影響を与えるように思う。

ただ森下投手は3月の侍ジャパンに招集されているのが懸念点である。

栗林投手が怪我をした(させられた)物でもあるので、そこに選ばれた時点で開幕投手はさせない可能性もある。

その時は床田投手を開幕に据えて、伸るか反るかの勝負を仕掛けるしかないという事になるだろう。

 

◆侍ジャパンにはカープは12球団最多選出

侍ジャパンの欧州代表との練習試合には、カープから森下投手、栗林投手、坂倉捕手、小園選手、田村選手の5人が選出された。

若い選手が多いという所もあるのだが、ジャパンのチーム最年少で田村選手が20歳で選ばれており、カープの将来も明るいように感じる。

大学生も選出されている中で、巨人は台湾遠征が予定されておりそれがプレミア12の会場でもあるという点で重要であり、そちらを優先という事で代表選出0というのもカープが最多選出となった理由の1つであろう。

 

昨年は勝手なトレーナーの判断で怪我をさせられた借りが日本代表にはあるので、今年はカープのトレーナーはおそらく近場で帯同出来るだろうし、余計な事は一切出来ないだろう。

そういう点では怪我の可能性は低いと思っているが、そこだけは井端監督や首脳陣にはきちんとやって欲しい所である。

 

◆新井監督沖縄キャンプでアピールを忘れる。実戦形式練習がスタートした。

 

新井監督が歓迎式で地元の仲田選手に触れて沖縄の人にアピールをしたのであるが、現役ドラフトで加入した沖縄出身の内間投手の存在を忘れて触れられなかったという事が報じられた。

矢崎投手が新井監督に指摘した事で、監督が内間投手に平謝りするという上と下の風通しの良さが伝わるエピソードとなっているが、忘れてしまった理由というのは人的補償は首脳陣が選定するが、現役ドラフトはフロントが対応するという点が大きいと思う。

というのも、誰が選ばれているかというのは限られた人数しか知る事が出来ないので、監督にリストを見せて順番を付けて貰うという事が不可能であるからである。

出身地位は調べろという人もいるかもしれないが、育成選手も合わせたら80人弱の選手がいるわけで全員のプロフィールを全て把握するというのは、一般のファンでもかなり難しい。

そういう部分で仕方のない事であったと思うが、逆にこの事で内間投手が沖縄出身である事が広く周知された。

その点では大きなアピールになったと思う。

 

実戦形式練習ではアドゥワ投手、内間投手、河野投手がマウンドに上がったが、エンドラン、バスターエンドラン、普通にバントなど、あらゆる作戦も同時並行をして行っての練習となったのであるが、アドゥワ投手は厳しい打たれ方をしていたなと映像でも感じた。

体勢を崩させても拾われている姿を見ていると、キレもないという事であるし、右投手の出来という点で不安が募るが、アドゥワ投手は現状ではかなり厳しいのかなと。

内間投手は1塁スタートのシーンでも併殺に取ったり、3塁スタートの時はキッチリ挟殺プレーをこなすなど、ある程度は新井監督も信頼できるなと見て感じたのではなかろうか?

河野投手も打者には上手く拾われて、スクイズへの反応もやや遅かった印象もあったが、体重を増やして体を作っている段階であるそうで、その調整段階と考えると開幕1軍というのは難しいように見えた。

 

全員が失点するのは想定通りであるシーンでもあるのだが、その中でも比較的内容が良かった内間投手の評価は上がって、そして打者では唯一2安打の田村選手の評価が増えて終わった初日という印象であった。

 

明日からは実戦が増えるそうであるが、実戦はサバイバルで結果を求められる場である。

 

巨人の阿部監督が監督の指針と信条をまとめたカードを一部公開したというニュースがあったが、その中に成績だけの昇降格はしない、結果が大事だがプロセスを最重要視するとあった。

 

だが成績で昇降格はしないだと、下で成績残している人をどういう理由で上に上げるのだろうと率直に感じた。

成績以外の理由を毎回付けないといけないとなると、かなり難しいんじゃないのかなと。

新井監督も似たような判断はしているが、それでも数字は大事にしている。

果たして成績という数字を判断にしない阿部監督とカープのやり方のどちらが上に行けるのか。

ここも注目の1つになりそうですね。