昨年カープで19本塁打を打ったが率があまりにも低くリリースとなったデビッドソン選手が、韓国球界のダイノスに入団するという発表があった。

 

契約金14万ドル、年俸56万ドル、出来高30万ドルという韓国球界は1年目の助っ人の年俸は100万ドルまでとされているので、満額の条件という事になる。

 

2年目以降は年俸は無制限になるが、台湾球界よりは韓国球界の方が助っ人はやりやすいだろう。

台湾球界は助っ人枠が3である事もあれだが、一度2軍に抹消となるとそのシーズンでは1軍に二度と上がれないというルールがある為である。

ならば韓国球界の打高リーグの方が、打だけの選手が活躍出来る土壌にあるだろう。

 

かつてのカープではピレラ選手が韓国で3年間の通算で打率304、本塁打72、打点283と主力の力を見せつけているが、逆にクロン選手は率が低すぎてリリースされている。

カープ産の助っ人のデビッドソン選手がどちらになるかは分からないが、カープ産助っ人は二桁本塁打が打てる事は韓国で証明されているので、結果に注目したいですね。

 

ちなみに台湾球界に行った日本球界をドーピング違反で事実上の追放になったバティスタ選手は、低打率で2軍に落ちて活躍出来ずに終わっている。

 

◆日高投手の入団会見も行われる。

 

カープに移籍となった日高投手も入団会見を行った。

初めて広島に来たという日高投手であるが、真っすぐを突き詰めるシーズンにすると意気込みを語った。

背番号は70番という事で空いている番号が一桁番号が多く、やや大きい番号からのスタートとなったが、1軍に行く事が最低条件という本人の気持ちは出ていたが、まずは2軍で安定した結果を残して貰えれば十分であると私は思う。

体がまだ出来上がっているようには見えなかったので、大きくなればもっと球速は上がると思うし、今年20歳の投手に新井監督は無理はさせないだろう。

2年で1軍到達を目標に設定して、一歩ずつ進んで貰えれば大丈夫だという事を伝えたい。

焦って怪我という事が1番ダメなので、少しずつ慣れて貰いたい。

セリーグではバッティングもあるので、そちらも追加で練習が必要になるのでね。

 

 

◆西武の人的補償が和田投手と当初報道されたが、方針転換で甲斐野投手になったという。

 

山川選手の人的補償が昨日の朝に和田投手に10日に打診したという報道があり、海外にも発信されるニュースとなったが、夕方になり甲斐野投手になったという発表があり一つの騒動になった。

日刊スポーツが報じた和田投手という名前が誤報であれば、大変な問題であるし名誉棄損にも近い事であり、普通であればソフトバンク球団から抗議と謝罪と訂正の申し入れが行われるはずであるが、方針転換と書かれてもソフトバンクの三笠GMは「ノーコメント」、複数回西武から連絡があったかも「コメントはありません」と誤報であり抗議をしたいという言葉は聞かれなかった。

西武サイドの渡辺GMも11日に決めましたという事で、10日に決定して打診した事に関しては「プロテクトしているか、していないかの事に関してはしゃべれない」と言及しなかった。

福岡の放送局のニュースでも和田投手に打診というニュースが流れたそうであり、さらに方針転換とも報じられた。

 

東スポが「報道の段階では結論は出ていなかった」と表現し、おそらく東スポ経由でソフトバンク側が火消しに走ったと思われるが、事前の打診に対してファンの批判が激しく両チームの間で話し合われ再考されたと見るのが妥当ではないだろうか?

 

ソフトバンク側が西武側に頭を下げた変更してもらったというのが真相の可能性が高いと考えられるが、和田投手が引退を示唆して拒否するとは「13球団勝利の可能性があり、達成出来る最後の選手になる可能性が高い」という点からも考えにくく、王会長や孫オーナーに対してもファンの批判が相次いだ事で、フロントが頭を下げて再考を求めたと見るべきではなかろうか?

甲斐野投手が最初から漏れていたのか、この事で配慮されたかは生涯誰の口からも明かされないだろうが、ソフトバンクのリストから漏れるのでは?と多くの人がしていた嶺井捕手や武田投手は複数年契約中であり、複数年契約中の選手をリスト外にするのは今後の信用問題に関わるので出来ないだろう。

そういう事情を考えると、43歳の和田投手を外すしかなかったという点はやむを得なかったのであろうが、思っていた以上にファンの批判が激しくソフトバンク側が頭を下げて、西武側が大人の対応をしてあげたという事であろう。

 

こういう事が起きた事で人的補償をなくすべきという声も上がるが、ドラフト権譲渡という条件であると新人選手には契約金がかかる。

ドラフト1位を譲渡された場合、1億円の費用が二人にかかる事になる。

それでは全く取られたチームに旨みがなさすぎるのである。

さらに1チームが2名の指名という事になると、FAに絡まない球団にも影響してしまう。

 

私は以前のような金銭補償を旧年俸以上とするべきであると思う。

Aランクであれば旧年俸の3倍で設定し、Bランクであれば旧年俸の2倍で設定し、流出球団は次のシーズンに限り1軍助っ人枠が+1、1試合の出場選手助っ人人数も+1とするという形にすれば、選手の流出に対して金銭で助っ人補強で穴埋めをするか、溜めて今後のFAに参加して獲得していくかなどを選べるようになる。

人的補償を廃止するのであれば、Aランク、Bランクを流出となった際に金銭補償の額を上げて、助っ人枠を1年だけ拡充という形で補填する事で次のシーズンの影響を最小限に出来るだろう。

新人選手のドラフト権では翌シーズンは完全に穴が増えたままで迎える事になってしまう。

それを防げる仕組みにしなければ、人的補償廃止というのは議論として成立しないだろう。

 

取られる球団が悪いという人もいるが、地元に帰りたいと年俸以外を理由に去られるパターンもある。

その時に年俸の倍以上が入るという事であれば、育てた側も費用の回収が出来る。

 

選手会が金銭補償が高すぎて移籍が活性化しないという交渉をした事で、結果1倍にもならない額に引き下げられたが為に、人的補償の選択が相次いでいるのである。

人的補償廃止というならば、金銭補償の上積みと助っ人枠の1年限定拡充を求めていくべきではないだろうか?