昨日のパリーグ編に続いてセリーグ編も書こうと思います。

低い予想であってもあまり気にしないでください。

 

◆セリーグ順位予想と理由。

 

1位 阪神

 

主力選手のピークが重なり、年齢層的にも今が脂の乗るタイミングであり怪我だけが最大の脅威と言える位、連覇の視界は良好であると思う。

争える相手であった2位のカープ、3位のDeNAは戦力がFAとポスティングで流出しており、Bクラスのチームは阪神とは争いにもなっていなかった。

現役ドラフトと助っ人の自由契約で共に投手が巨人に移ったが、余剰戦力を放出して新たな戦力を獲得しており、スタメンも生え抜き選手で固まるなど理想のチーム状態となっている。

岡田監督が今年で任期満了で勇退する可能性もあり、主力選手のFAを大量に抱えるシーズンなので、2025年はもしかしたら厳しくなる可能性は高まるが、今年に関しては死角が見当たらず連覇で岡田監督の集大成となる可能性が非常に高いと思われる。

近本選手が離脱した昨年も、その状況の後で抜いたのがカープのみでしかも1日だけという現状を見ても、5球団との差はかなりあると見て良いのではないだろうか?

正直佐藤選手のムラだけが穴だと思っているが、それ以外には本当に穴らしい穴が見当たらない。

佐藤選手が覚醒したら90勝もあり得るのではなかろうか。

その位手に負えないと見ている。

 

2位 カープ

 

西川選手の流出で得点力のさらなる低下は避けられないだろうが、秋山選手をレフトに回す事で外野の守備・肩・送球という面では前年よりは間違いなく向上する。

即戦力投手を集め、現役ドラフトでも球速の速い投手を選択するなど、投手力を厚めにすることで守り勝つ野球にチーム全体でシフトするという事になりそうだ。

助っ人が当たらなくても他のチームとの差はまだあるので、2位を確保できる可能性は高いと思うが、助っ人が大当たりするようであれば阪神と競り合いに持ち込める可能性もある。

監督とヘッドと分析班と2軍が前年から一致した行動がとれるようになり、さらに長年1軍にいた迎コーチが3軍移動で小窪コーチが打撃に回り守備コーチが内野・外野共にスペシャリストに変更になった。

そこも守り勝つ野球へのシフトを促す物を感じさせる。

救援陣の再構築には昨年成功しており、CSでも阪神と争えた中継ぎ陣は十分戦える。

若手の小園選手と坂倉捕手が3番・5番となり、新助っ人が4番という可能性が高そうであるが、苦手投手がカープは多いので阪神大竹投手、中日柳投手、DeNA東投手と言った相手にどれだけ克服して得点が取れるようになるか。

ここも優勝を争うには必要な要素だろう。

 

3位 巨人

 

積極的なトレードと構想外をして、中継ぎ陣の大量補強に成功した。

現役ドラフトの馬場投手、助っ人で阪神自由契約のケラー投手。

オリックスから近藤投手、ソフトバンクから高橋投手と泉投手と、救援防御率最下位を補強でかき集めて一気に改善しようと動き出したのは大きなプラスになりそうである。

坂本選手の世代交代という課題も昨年達成し、サードへコンバートさせた事でチームとしてのバランスも良くなった。

但し、右打ちで実績ある野手が戦力外・自由契約、トレードでチームから4人も去っており、競り合いになった時の昨年の巨人にあった代打の豊富さが、新チームにはない。

カープのように左中心のチームになってるので、左腕や変則タイプをぶつけられると苦しいように思える。

野手の層が薄くなったところを投手力でカバーすると思われるが、Aクラス入りという所が現実的な目標ではないだろうか。

若手が育って来ているので、2026年には強豪チームに変貌している可能性が高い。

ローテも阪神、カープと比較すると2枚分は劣ると見ており、そこも3位予想の理由である。

 

4位 中日

 

3位まではローテの枚数の安定感と打線、守備能力などで順位を付けているが、4位以下は正直予想は難航している。

その中で中日を4位に押し上げたのは、このチームはローテも勝ちパターンも既に完成しており、足りないのは打線の軸であった。

細川選手頼みという状況から中田選手を加えた事で中軸を固め、さらに戦力外組から中島選手や上林選手を獲得した事で、例年代打が1割の選手が出ていたチームが、彼ら+日本人枠になったビシエド選手という層はかなり高くなったと言える。

そういう意味では怪我人がいなければ大いに躍進する可能性もあるチームであるが、投手は大野投手(今年36歳)、田島投手(今年35歳)、祖父江投手(今年37歳)、涌井投手(今年38歳)など、中心である投手の年齢が高くなって来ており、野手も大島選手(今年39歳)、ビシエド選手(今年35歳)、中田選手(今年35歳)、中島選手(今年42歳)と35歳以上の選手が他と比べても多くそこが主力組に多いというのも厳しい。

今年のAクラス争いをしている間に、細川選手や仲地投手に次ぐ若手主力選手を生み出せるかが、チームの課題のように感じている。

 

5位 DeNA

 

石田投手は残留した物の、やはりエース今永投手のメジャー挑戦、バウアー投手の去就未定という部分はチームに与えるイニング数(約270イニング分)という観点からも影響は大きく、ソト選手もエスコバー投手も退団して新助っ人の出来次第と数年来の安定感が見込めた選手の退団は、中々ローテも含めて計算しにくいチームになっている。

新人も1位は野手であり、戻る可能性もあると見られていた筒香選手もメジャーを諦めないと戻って来なかった。

また上位4チームは8回・9回はこの投手というのが出来ているのだが、DeNAは山﨑投手が不振で代わる代わる使われて、今年は森投手も含めての競争からスタートという点もチーム作りで少し遅れを取っているように見える。

狭い球場で打で圧倒してきたチームであるが、ソト選手も抜けた中でチームで足技もないので、今年は牧選手と東投手が中心でも昨年よりは苦しくなると見ている。

 

6位 ヤクルト

 

FAに参戦して先発左腕を確保しようとしたが失敗に終わり、ローテ投手が全く埋まらないという状態に変化がないまま1月を迎えてしまった。

戦力外から拾うお得意の補強も中継ぎ投手と外野手に留まり、先発の補強は出来なかった。

田口投手という安定した守護神の残留は強いが、その前の清水投手が終盤捕まり始めて来ており、そこの8回をソフトバンク戦力外の嘉弥真投手で埋まるのかというのも未知数に見える。

助っ人の目利きは良く、塩見選手が離脱しなければ強いチームではあるのだが、今年32歳とまだ脂の乗る時期である山田選手の出塁率が3割前半と2年連続で落ちて衰えという言葉も出て来ているし、今年42歳の青木選手がスタメンで出るような外野陣であると苦しいように見える。

村上選手と両助っ人で中軸を固める事になると思うが、それ以外の選手の数字の低迷が非常に気になる。

代わりになりそうな選手も見当たらず、楽天戦力外の西川選手に賭けるしかないというのは上位の予想はしずらい。

高津監督の経験でどこまで押し上げられるかであると思うが、他の5チームと比べても層の薄さは否めず、連覇のチームの面影が既になくなって来ているのは苦しいように私には見えた。

 

 

◆総括

 

今年のセリーグは阪神が独走してもおかしくないと言える安定感であり、カープが2位から3位の戦力、巨人と中日が3位から4位の戦力、ローテ投手が6枚揃わないDeNAとヤクルトはAクラス予想は私には出来ないという判断をしました。

阪神がBクラスは考えにくく、カープも守り勝つ野球にシフトであれば大崩れはしないだろう。

となると残るAクラス1枠を中日と巨人が競り合って、最後は巨人が押し切るようなシーズンをイメージしている。

DeNAとヤクルトは若手や助っ人が投手で数人当たらないとAクラス争いは難しいと私は見ているが、シーズンはどうなるでしょうか?