負けが許されないカープは最多勝を争う九里投手が先発したが、3回に佐藤選手の打球処理を鈴木選手が誤り3塁まで進まれて0アウト3塁とされると、犠牲フライで先制点を献上。
一方のカープは4回まで完全試合に抑えられるという苦しい展開であった。
4回裏の0アウト23塁を何とか無失点、3つの三振で凌ぐと、5回表に坂倉捕手のヒットで完全試合阻止。
そして菊池選手ヒットで0アウト12塁としたのであるが、そこから堂林選手の打球は抜ける事なく捕られ無得点に終わった。
6回まで援護がないまま1失点で粘っていた九里投手であったが、7回に3本のヒットで満塁とされると、代打糸井選手に決め球が失投で高くなり2本目の犠牲フライを浴びて失点して降板。
勝ちを積み上げる事は出来なかった。
8回表、
相手は勝ちパターンで岩崎投手が来たが、堂林選手がライト線に落として2塁打とすると、代打長野選手がボール気味の球をセンター返しで1点差に迫った。
川相解説者が「長野選手のこんな良いバッティングは久しぶりに見た」という解説が起きるレベルであったが、1点差とすると代打會澤捕手登場でレフトへ打ったが、ワンバウンドか完全捕球か際どい打球も捕球判定でアウト。
ここまでは仕方ないとして、あれだけ時間があったのにセルフジャッジをした大盛選手が1塁に戻れず併殺打となった。
ビデオ判定が行われたが覆るほどではないなという質の悪い映像でアウトのまま。
そして意気消沈した打線はそのまま沈黙し、1点差で負けた。
巨人のCS進出マジックは2.5となり、カープは今年のシーズン負け越しが決定した。
◆試合中に日刊スポーツがTwitter上げた画像で誤審と判明。
日刊スポーツが1枚の画像を上げた。
↑日刊スポーツが上げたボールが間違いなくグラウンドに落ちた瞬間を撮影した1枚の写真。
おそらく記事には出来ないという事で葬られた写真であるのだろうが、決定的瞬間としてTwitterに上げたこの写真が、代打會澤捕手の打球がワンバウンドでヒットであった事を示す1枚であった。
甲子園のビデオ判定の映像よりはるかに記者の写真の画質の方が鮮明である事を、NPBは問題としなければならないだろう。
この令和の誤審が2015年のホームランの誤審と同じ球場で被るという事で新たな話題になったわけであるが、この誤審があったとしても大盛選手の走塁は全くいただけない。
塁間で判断すべきなのにセルフジャッジで2塁に向かって1塁に戻れなかったのは、誤審云々とは別に考えないといけない。
そもそもここまでにたくさん負けている事が今の状況を招いているわけであり、この1試合でどうこうではない。
だが、誤審したという事実はNPBは認めて改善をしないといけないだろう。
甲子園の映像誤審は2015年にもあったわけで、それから6年経っても画質は向上していない。
NPBの他球場でも似たような形であり、全体で取り組まないといけない。
台湾野球以下の画質では話にならない。
「だます方もだます方だし、だまされる方もだまされる方」
という言葉を日本シリーズで誤審で退場になった投手が言っていたが、ビデオ判定でもあのレベルの画質では誤審しても仕方ない面もある。
プロ野球がプレーする球場のビデオ画像の画質に最低統一基準を設けて、それに満たない球場ではプロ野球を開催する事が出来ないというルールを設けるべきであろう。
記者の写真を見るまでは判別できなかった。
そういう環境でビデオ判定を運用するのは無理がある。
12球団統一ルールでビデオ判定の画質の向上を意見書としてカープは出して意見すべきであろう。
明確な誤審の場合はしっかり意見書を提出するべきである。
なおヤクルト対中日戦の世紀の誤審をした審判団であった球審丹波氏が、今日の試合の球審であった事。
2塁塁審の嶋田氏が今日の2塁塁審であったという事実も併せて記したい。
1年に2回も大誤審をするような審判を1軍で使う運用はNPBは考えて欲しい所である。
そういう結果を突きつける為にも、球団は明日に意見書を提出してNPBに考え方を問いただすべきであろう。
残り6試合。
逆転CSの夢はこの敗戦でほぼ消えたが、最後の意地を見せて1つでも多く勝って終わりたい。
神宮ヤクルト戦、苦しい相手ではあるが少しでも意地を見せるべきだろう。