優勝戦線生き残りには全勝がノルマであったカープは、中5日で上げた先発のアドゥワ投手が大誤算。
2アウトまでこぎつけてからの4失点。
ヨーイドンで4失点は重たいと思いましたが、それでも1回裏に四球、ヒットから鈴木選手のタイムリーで1点は返した。
でも松山選手の併殺打で1点だけだった。
3回にもアドゥワ投手がゲレーロ選手に被弾して1-6、3回裏に西川選手と菊池選手の連打で1点、松山選手タイムリーで1点と返して行った。
4回にも小園選手の安打から進塁打2つで1点入れると、菊池選手のホームランで1点差。
こういう流れであったが、今日のカープの誤算は結局両助っ人であった。
チャンスにことごとく凡退。安打0。
中継ぎ陣も島内投手は辛うじて持ちこたえたが、レグナルト投手は四球から失点、一岡投手も四球から失点と勝ちパターンもほぼいない中でリリーフとして昇格させた投手が共に失点でまた3点差になった。
それでも8回裏に1アウトから安打とエラーから1点返したが、満塁のチャンスにまたメヒア選手が初球打ちで凡退。
9回裏も1アウトから連打で13塁にすると菊池選手のゴロで1点返したが、バティスタ選手が3球三振とことごとく助っ人がダメだった。
この敗戦でカープは引き分けでも2015年9月22日以来の自力優勝消滅寸前という崖っぷちにまた追い込まれた。
相手を上回る13安打を打ちながらも満塁の残塁が響いて敗れてしまう。
メヒア選手とバティスタ選手が10打数無安打、1四球、1エラー出塁という内容ではどうしても寸断されてしまう。
またリリーフ陣が厳しい現状、1ヶ月で2軍の打率を1割5分上げている長野選手の昇格も考えるべきであるのだが、野間選手や磯村捕手といった打ててない選手を落とすという決断が出来ずにいる。
打ち勝つしか道がなくなりつつある中で、打てる手は打たないといけない。
■守備指標の話
昨日試合終了時点の野間選手の全ポジションの選手を平均した守備指標のUZRが-7.2であり、ヤクルトのバレンティン選手の-6.7よりも悪い数字となっている。
ちなみに西川選手はレフトメインでは+4.0であり、丸選手の+5.2と比べてもそこまで悪くない数字である。
西川選手は全ポジション平均でも-0.6であり、センターで使っても平均の選手より少し劣る程度であり、守備固めが不要な数字を出している。
野間選手は昨年のレフトが-2だったので、レフトで使う分には見れる数字である。
だがセンターだと-7になってしまうので、-5を超えると平均の選手より守備能力で見劣りを感じてしまう。
数字的にはバレンティン選手をセンターの守備固めに起用しているのとほぼ同じなわけですが、それが守備固めに繋がっているか繋がっていないかはそれぞれの感じ方ですが、現状では彼の守備能力は外野手としては失格のレベルである。
代走だけなら曽根選手で足りている。
ようするに暴行事件がなければ2軍に落とせる要素しかないのである。
でもそれを配慮せざる得なくなり落とせないというのであれば、最近打撃不振の磯村捕手を落として捕手を3人にして長野選手を昇格という手は打てるのである。
野手の駒はあるのになぜそういう手を打てないのかは、私には分かりません。
■既に勝ちパターンは限界だが、2軍から1軍に上げて勝ち試合に使える投手ももういない
リリーフ陣、中継ぎ投手に関しては2軍にも本当に使えそうな投手はいません。
敗戦処理がせいぜいです。
可能性があるのは薮田投手と塹江投手位ですが、どちらも1点リードの7回や8回に起用できますか?
と言われるとかなり難しいと感じる。
つまり投手に関しては今いるメンバーがもう少し頑張るしか道がないのである。
フランスア投手が落ちて、中﨑投手が守護神となりましたが、それがダメならもう打つ手はない所まで既に追い詰められているのがカープの置かれた現状です。
だから打ち勝つ野球で勝負するしかないのである。
その為には打てていない選手を落として、打てている選手を集めて戦うしかない。
今日は打ち合いに負けてしまった。
だが長野選手という手が使えたなら、果たしてどうだっただろうか?
雰囲気を変えれる選手が状態が上がって来て、朝山コーチも昇格に太鼓判を推している中で昇格判断を出来ないというのは、もう少し考えた方がいいと私は思います。
1位2位との今週の直接対決は5戦全勝しか道はなくなりましたが、勝ちにこだわって王者の意地を見せてもらいたい物である。