今日のカープは試合前に軽症だと言っていた末包選手が抹消となった。

ハムストリングの痛みが引かないという事で、病院に行かせると新井監督のコメントが出ていたが、主砲を欠いたチームは苦しいスタメンとなっていたが選手達が今日は初回から頑張った。

 

秋山選手から上本選手までの3連打で1点を先制すると、小園選手の犠牲フライで2点目を奪ったのである。

その後の盗塁死などはいつものカープだなと思わせたが、次の回に助っ人の2選手に打たれて2アウト23塁とされたが、中村捕手を打ち取り何とか九里投手も無失点で援護の次の回を凌いだ。

 

だが3回に矢野選手の失策で西川選手に2塁に進まれると、進塁打から長岡選手にタイムリーで2-1となったが、そこから九里投手は粘りの投球をしていく。

 

4回裏には坂倉捕手が久しぶりにホームランを放つと、直後の守備でも小川投手のバントを素早く処理して併殺に仕留めるなど躍動した。

そして5回裏は秋山選手を2塁に置いて、2アウトから上本選手が3塁線を破ってのタイムリーで4-1と突き放すと、小園選手のセカンドゴロを山田選手がこぼして悪送球という形で追加点で5-1とほぼ試合をここで決めた。

 

7回表に村上選手にシフトの逆を突かれてヒットを浴びた後、2アウトから中村捕手に四球を出した時は、失点したら交代もあるなと思いましたが代打川端選手を打ち取り凌ぐと、救援陣も勝ちパターンではなく塹江投手、森浦投手と繋いでこちらも先頭打者には両者共にスリーボールに行くという展開で大丈夫かと思いましたが、何とか3人で抑えて試合を締めた。

 

貴重な勝利でカード勝ち越しを決め明日に向かうが、明日はマツダスタジアムは1日雨予報という事で試合が行われるかは微妙な情勢である。

そういう意味で勝ち越しを決めれたのは大きいし、勝ちパターンの島内投手と栗林投手を使わずに勝ち越すというのは強いチームの勝ち方でもある。

敵地の巨人戦に備えるという意味でも大きな勝利であった。

 

上本選手のファインプレーもあり、チーム全体として末包選手の穴を埋めるという事が出来ているように見えた。

 

 

◆レイノルズ選手が自身のSNSで肩の手術をして今シーズンは全休と発表したとXでトレンド入りする。

 

カープのレイノルズ選手が肩の手術をした事を自身のSNSで報告。

今シーズンは終了と事実上の全休宣言を発表し、今年のカープの助っ人の一人として総額85万ドル(現在のレートで約1億3600万円)で迎え入れた選手は、1軍2試合4打数0安打1打点という成績で今シーズンを終える事が確定した。

 

満額の支払いをしてウェーバーにかけて解雇という手続きを取ると予想されるが、もう一人の総額120万ドルのシャイナー選手(総額120万ドル・現在のレートで約1億9200万円)も1軍でわずか1安打に留まっており、今年の助っ人は過去で1番の失敗とされているボール選手(2000年・1軍3試合8打数2安打で1ヶ月で解雇・年俸当時のレートで3170万円)を上回る歴代ワースト助っ人となるのは確実だろう。

 

レイノルズ選手に関してはメディカルチェックの失敗と見るべきであり、本当に球団フロントの失態が明らかであると思うが、ドラフトもここ2年の即戦力獲得枠では河野投手しか現在1軍にいない、そして海外スカウトもハーン投手以外はここ2年全員失敗と言って差し支えないだろう。

編成がこれだけの大失敗をしながらも、首位争いを演じている新井監督がいかに優れた監督なのかは明白であると思う。

ただ今日の観客動員数も2万4600というラインであったと考えると、平日の動員数に今年は苦戦しており、守り勝つ野球が中々現代の日本では受け入れにくいという現状が浮き彫りになっていると言ってもいい。

 

これだけの失敗と損害額を考えると、新助っ人の獲得というのは中々現実的ではないだろう。

3億円以上の支払いで得た物が1安打1打点で追加投資はもう出来ないと思う。

だがウェーバー公示を経て解雇する事で支配下枠が空けば、育成選手の昇格などで新たな戦力を掘り起こす事は出来る。

年齢的に上積みはない以上、レイノルズ選手は解雇に踏み切るべき結果になったと思うし、シャイナー選手ももう7月になる。

この時期で2軍で1割台ではもう可能性がない。

2名を満額支払う代わりに退団という形に踏み切り、育成選手を支配下にする、トレードを模索するなどして補強を敢行した方が良いと思う。

若手のプロスペクトを出してでも、今年は優勝を狙えるので即戦力になりそうな選手を補強するという選択肢もあるだろう。

 

再建するチームに25歳前後の若手を放出し、28歳以上の脂がのっている選手を獲得する。

再建に向かっているというのは、パリーグで自力優勝が消滅している西武とオリックスの2チームになると思うが、そういうトレードの模索もしていく段階であると思う。

補強期限はあと1ヶ月あり今ならまだ出来る。

若手を出すのは得策ではないという人もいるだろうが、今の時代はリーグ優勝は簡単に出来る物ではない。

 

その可能性がある首位に今立っているならば、それを推し進める補強というのを打診しても良いのではなかろうか?

カープのプロスペクトとなると遠藤投手や林選手という事になるが、実績があって今年は伸び悩んでいるというような選手を得るには、その位の対価を支払わないと交渉にはならない。

本気で優勝を狙うというのであれば、その位の覚悟を示さないといけないと感じるし、そういうトレードが成立すれば選手もフロントの優勝への本気度合いをしっかりと意識して取り組めるようになると私は感じている。