今までで一番ショックだったかもしれない出来事 | お坊さんが世界一周してやろう

お坊さんが世界一周してやろう

坊さんとしての目をもって
2012年11月3日〜2年半越しの夢だった世界一周に出発!!
色んなものを食べて、色んなものを見て、色んな人に出会って、沢山考えて。立派なお坊さんになるための大きなステップになるような日々を送りたいなぁ。
目指せ、毎日全力疾走!!!

どんなに短かなものでも、誰からでも嬉しいので良かったら気軽にコメント残して行ってください音譜

ランキングに参加しています。一日一回下のバナーをワンクリックしていただくと順位が上がりますので、素敵なクリックをお待ちしておりますビックリマーク

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村










おはようございます(・∀・)




今日も昨日に引き続き周辺の村散策に行きます!!






当初サパティスタというメキシコの民族解放軍の中心的村であるオベンティックに訪れようと考えていた。


しかし、同じ宿に泊まっててこの辺の村をかなり周られた人からオベンティックに入るにはスペイン語の面接があってスペイン語で出来ないと厳しいとか、帰りの足が難しいからこの時間から行くのは大変かもしれないよってな事を聞かされた。(´д`lll)

そんなこともあって、適当にコレクティーボのってその車が向かうとこにでも行くかと思って出発車




いつも通りメルカド横のコレクティーボ乗り場に行き、適当に人が集まってる車に乗り込んで出発まで待機



ほしたら運ちゃんが『お前何処行きたいの?』的なことを聞いてくるけど、目的地の無い俺。というかこの車が何処に向かうかも全然知らない俺( ・(ェ)・)


もごもごしてたら『オベンティックか?』って聞かれ、思わず『シー』って答えてしまった(´・ω・`)




そんな訳で、ひょんなことからオベンティックに向かうことになった俺

思えばこれも何かの導きやったのかもしれん。






コレクティーボに乗ること一時間ちょっとでオベンティックの村へ到着車



かなりピリピリとした空気を感じる( °д°)


で、ここでパスポートを提示し話に聞いていたスペイン語の面接を受ける


そもそも全くスペイン語の出来ない俺が面接に答えれるわけも無く、全然話が伝わらなくて大苦戦。(´д`lll)

そんな時、ちょうど近くにこの村を訪れていた欧米人を発見し英語通訳してもらい何とか面接をクリアしオベンティックの村へ入ることが許された。



こっからも自由に行動することは出来ず、ガイドのおっちゃんみたいな人に案内されて村の中を周る。


本間に中の空気はピリピリしていて、笑顔を振りまく余裕すらない。


写真も人と車は絶対に撮ってはいけないってことやったんで、俺も写真撮る時は毎回おっちゃんにここは大丈夫??
って聞いて撮るようにしてた。
photo:04


photo:02


photo:09


それぐらいやっぱり緊張した雰囲気だった。


photo:03


実際村の人たちもこの絵のような感じでマスクや覆面をつけていた。
自分の身元がばれないように。



学校や病院も見せて貰った。
photo:11


photo:06


まずこの小さな村の中に学校や病院があって、この村の中で全ての生活が行えるようになっていることに驚いた。


photo:07


サパティスタの象徴となってるトウモロコシも
photo:08


全部顔になってます。

photo:10


この踊ってるのは今思えば他のとちょっと方向性が違ってるよね。






そしてこの村を訪れて一番感じたこと。

笑ってくれることが無かった。

子供、土産物屋のおばちゃん、道に歩いてるおっちゃんたち


ふと目が合ったときに微笑みかけても全く持ってそれを返してくれない。




もうね。本当にこれはショックでした。


完全に俺がこの場にいることを煩わしく思ってる。


今までも旅中に『今俺はここにおっていいんかなぁ?』そう思うことは何度かあった。

東チベットのラロンガルゴンパに行った時、エルサレムのパレスチナ自治区に行った時とは特にそう思った。




でも今日は違う『おっていいんかな??』ではなく『来たらあかんかったんや』って思った。


だって誰も俺が来ることに対してウエルカムじゃないもん。全くウエルカムじゃないもん!!


病院を撮った時も人が写りこんでたんやけど全員が顔を隠して後ろを向いていた。
photo:12







そもそもサパティスタって何なんやって疑問に思って調べたら、メキシコの民族解放軍でNAFTA(北米自由貿易協定)によってアメリカやカナダからの安い農作物の流入により仕事を失ったインディオ達がそういった国からの抑圧を経て立ち上がった革命団体だということらしい。


当初メキシコ政府はそれに対してここチアパス地方に空爆を開始し、多くのサパティスタの方が命を落とした。それに対してサパティスタ側は武力では無く対話で問題を解決するように努めた。テロリズムに頼らずに革命を起こすという手段。

それが世界的に評価され、サパティスタの行動は世界初のポストモダン革命だといわれているとのことらしい。
世界中にサパティスタ支援者もいるとのこと。

今でもこのサパティスタの活動は続いており、インターネットなどを通して世界などにも発信している。







で、今日行ったオベンティックはそのサパティスタの対外情報所、実質の中心地ということやったみたい。

だから何の知識も無いような俺が簡単に行ったらあかん様な場所やったんやなぁとは思う。





でもね、じゃぁなんでその村で外国人を受け入れるんだ??

そこまで隠したいならいっそのこと全てを遮断していまえばいいんじゃないの??

受け入れるにしてももっと手続きを厳しくして俺みたいなんが来ないようにしたほうがいいんじゃないか??

そうじゃなかったらまた俺みたいな何にもサパティスタのこと知らない奴来ちゃうよ。

それってあなた達にとっては都合が悪いし、気分も良いことじゃないんでしょ??

ならもっとシャットアウトしたほうがいいんじゃないかな。




色々分からんくなってきた…









貧しい暮らしをしていて可愛そう。抑圧を受けて大変。厳しい中で暮らしてる人たち。
こんな美しい自然の中で穏やかに暮らしてる人たちを追い出すなんてもっての外







いやいや、そんなことじゃない。
確かに厳しい環境で暮らしてるとは思う。中々自由に行動できない環境だからこそ観光客なんか受け入れられ無いんやとも思う。

物見遊山な気分でチラッときてチラッと帰るのを見てたらむかつくと思うし、もしかしたら自分の敵が視察に来てるかもしれないし。


可愛そうとかそんな言葉一つで済ますのはとっても簡単だ。でもそれで何か変わるのか??


変えるためには戦わないと。何か行動を起こさないと。


外の人を受け入れることでサパティスタというものを知ってもらえるキッカケになるってのもあると思うし、自分たちの活動に自身を持っているから受け入れてるんやと思う。
それが彼らの行動の仕方なんだと。



正直今日オベンティックを行ってみて、凄くどんよりした気分になったしいい気分はしなかった。だって俺が来ていることを皆が快く思ってないことがメッチャ伝わるもん。

でも、そんな俺でもいざ行って見たら色々と考えることがあるし、こうやってそのことをネットに書くことでそういう活動をしている人が世界にはいるってことを見てる人にも伝えられる。

それはやっぱりその地域に入れてもらったからには伝えないといけ無いんかなとも思う。そのために外国人を受け入れてるんかなとも思う。

メキシコ政府が北米自由貿易協定を結んだことによってこの地域の人たちが生活を追われた事実。

そして土地を追われ搾取される危険が迫った時に作られたサパティスタ民族解放軍

俺は別にサパティスタ支援者でもなんでもないし、サパティスタの活動についてもほぼ全く無知といってもいいと思う。

でも、こうやって今日オベンティックを訪れて見てきて感じて、この人たちの活動を知って。

自分は何が出来るんだろう。無血革命を行おうとしている。新しい活動をしようとしている人たちに対して自分が出来ること。


考えてお土産を買いました。
その町でお金を使えばその人たちの活動資金になるんだろうし。



なんだか長々と書いてしまったけど、遠い海を渡った国でこんな活動団体があるということ。
それを少しでも多くの方に知ってもらえればと思います。



これは絶対他人事じゃないよ。

TPPに加入するって日本が言ってるけど、そうなった時に日本の多くの米農家はどうなるんやろう。
願わくば、今この地で起こっているようなことにならない事を願いたい。


taka



最後まで読んでいただきありがとうございますチョキ
下のバナーをクリックして頂くと順位が上がるので、ぜひ一日ワンクリックのご協力をお願いします目アップ

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村