家事・・・それは「家で行われるすべて」といっても過言ではない。そういう意味では確かに、家族の誰かが家にいるあいだはやってもやっても終わらないし、数えあげたらキリがない。
だがしかーし!!
その主婦の「諦め」にスパッ!とメスを入れ、あれも家事、それも家事、家事なんだから名前をつけて知らしめてしまえー!…という、一見ムボウにもヤケクソにも見える偉業の集大成がこの1冊。
また著者の梅田悟司さんがトップコピーライターだけあって、実は家事だったという作業につけた名前が上手すぎる。
消費期限の過ぎたものを食べられるかどうか、自分の体をもって確認することを「セルフ人体実験」としたり。
捨てようと決意したそばから思い出に浸ってなにひとつ捨てられずに終わる家事を「思い出テロ」としたり。
「アレ欲しいなぁ」と思っても、その名前が見当もつかないため検索することさえできずに悶々とする家事を「君の名は?」としたり。
あるあるあるー!!…と共感の嵐の反面、や、それは家事じゃないでしょ、というものもやはりある。
カフェが思いのほか混んでいて、2、3軒回るうちに疲れて結局夕飯の買い物だけして帰る家事(?)を「カフェ難民」としたり…とかね。
それから、事前にほんのちょっと注意するとか、確認するとかすれば回避できるものもそれなりにある。実は便利な家電に翻弄されているだけ…というものも。
しかしこの本は、
家事って大変なの、それをメインでやってる主婦ってホントに大変なの、わかって!!
だから家族のみんな、とりわけダンナ様もご協力よろしくね。いつもいつも家事をこなしてくれてありがとうー!!!
・・・と、家事の大変さを笑い飛ばして吹き飛ばして労うための本なのだよ!!
・・・というわけで。
やってもやっても終わらない名もなき家事に疲れた人にはオススメの1冊でした!