真っ青の空は、ただ眺めているだけで幸せを感じる。無限の広がりは、とてつもない希望をもたらす。

下から眺めた楠木の大木も、あえぎあえぎ登った山も、今はジオラマのように感じてしまう。人間のたわいも無い会話や所作も、箱庭の中の些細な風でしかないと教えてくれる。

全てを受け入れ、全てを理解し、全てを吐き出して私の今日はまっさらから始まる。空の青は、我が心の鏡ではあるまいか。

 公園のベンチでしばしのひと時。ここは、人生の豊饒な場所の一つだといつからか思うようになった。

        (アルパーク公園にて)