「小倉百人一首」 ⑨
「小倉百人一首」⑨ 番の歌は 「小野小町」(おののこまち)の歌です。小野小町と言えば、クレオパトラ、楊貴妃と並び世界三大美人と称されて、その歌よりも名前を知らない人はいないでしょう。 花の色は 移りにけりないたずらに 我が身世にふる ながめせしまに降り続く雨、色々ともの思いに耽っている間に、桜の花も色あせて 散りそうになってしまったなア。私の色香も同じように衰えてしまいましたよ。散りゆく桜に、我が身の衰えゆく姿を見た彼女のこの歌は、、850年代に生きた人も、今を生きる人も、人生の悲哀は延々と消えることは無いのだなア・・・・・当然の摂理に、念を押されたようだ。絶世の美女であれば尚更その思いは深いことだろう。彼女の晩年は、諸説あるが、放浪の旅の後「随心寺」という寺に辿り着き、哀れな最後であったという。天は二物を与えずと言うけれど、彼女 は「六歌仙」、「三十六歌仙」に名を連ねた名歌人であり、飛鳥時代に「遣隋使」として随に渡った「小野妹子」の子孫でもある。人間の幸せとは・・・・・・考えさせられる女の一人では無いだろうか。