学校から帰るとラジオを聴くのが通例となり、楽しみでもあった。ラジオの向こうには、夢を掻き立てる魔法が溢れていた。東京はまさに遥かなパラダイスであった。

戦後の目覚ましい復興の波は、日本の隅々にまで押し寄せ、田舎も都会も境界線がないまでに発展を遂げた。

1990年後半になるとパソコンの時代となり、やがて薄っぺらで小さなスマホ一つで何でも用が達せられる世の中となった今、夢かと思えたテレビの時代も終わりの兆しを感じるようになった。

 「YouTube」を開くと、どのような分野でも専門的な納得できるほどの内容の濃い動画を見ることができる。家に居て、決して退屈する時間などなく、政治、経済、医療、科学、宇宙、

音楽、映画、エンタメ、何でもござれ。昔の落語や、漫才なども十分楽しませてくれる。時代の流れは速い。

 

今年は宇宙への関心が世界で繰り広げられると言うが、人間の平均寿命がもしかして200歳になるやも・・・とふと思った。 鏡を横目で見ながら身震いがした。