冬の青春18きっぷを利用して、またアテもなく川崎から電車に乗っていた。


とりあえず、暖かいところへ向かい静岡駅におりたった。


  静岡おでん「海ぼうず」


静岡へは何度かきていたが、日本で最も有名な「静岡おでん」を食べていなかった。


今回は何としても制覇すべく、到着するや否や駅ビル内にある、「海ぼうず」へ真っ先にむかった。


昼から飲める居酒屋だが、「静岡おでんコンクール」で優勝している有名店である。



店内は昼呑みの人達で混み合っていた。

周囲の雰囲気にのまれて、日本酒「日本刀」をついついオーダーしてしまった。

名前の通り超辛口で、バッサリ殺られた。

おでんは濃口醤油の味が芯まで染み込んでいて、酒にあう。

何で皆真っ昼間からここで酒を飲んでいるのかがよく分かる。

赤塚不二夫の漫画のチビ太がもっていた-◁◯□-のおでんもこんな味なんだろうな。

上品さのかけらもない正統派B級グルメの美味しさである。


  駿府城


静岡駅からは20分程歩くと駿府城に到着。



駿府城は言わずとしれた徳川家康が江戸に移封される前の居城である。

建築物は近年再建されたもののようだが、現在も発掘調査がおこなわれているようだ。

登呂遺跡 


静岡駅を挟んで正反対の北側に、登呂遺跡がある。


そんなわけで駿府城からの移動は、非常に不便なのだが、一旦駅まで戻って駅の反対側にでてバスにのった。


おでん屋でゆっくりしていたため、資料館の閉館時間ギリギリとなってしまい、1階の無料展示のみ見ることができた。





弥生時代の住居や稲作の水田の跡などが見られ、時間があればゆっくりと過去に思いを馳せたいところであるが、もうすでに暗くなりはじめていた。


  沼津港 「丸天」


静岡駅を後にして、我々は一気に沼津へ向かった。


目指すは沼津港だ。


「おでんもいいけど海鮮もね!」



沼津駅からバスにのり、沼津港へ到着するとまだ夜7時にもかかわらず開いている店は数軒しかなく、暗闇に覆われている。

漁港の夜は早い。

とりあえず開いていた「丸天」にはいり、丸天丼を注文。

紛らわしい、天ぷらではない、海鮮丼だ。

おでん屋でのみそこなった「静岡ビール」で乾杯した。

静岡ビールはやっぱり美味い。