産業医研修会(産業医学基礎研修会夏期集中講座)に参加してきました | なくい外科内科胃腸内科クリニックのブログ

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2017年5月8日、宮城県岩沼市あさひ野にオープンした「なくい外科内科胃腸内科クリニック」です。
かかりつけの皆様やクリニックに興味をお持ちの皆様に、
少しでもお役にたてる情報を提供できればと考えております。

平成297月31日~85日の期間、

福岡県北九州市にある産業医科大学におきまして、

産業医学基礎研修会夏期集中講座(産業医研修会)に参加して参りました。

 

日頃クリニックをご利用の皆様には、

1週間もの長い期間、クリニックを休診することになりましたことを

心よりお詫び申し上げます。

 

私が参加して参りました産業医学基礎研修会は、

6日間8:30~19:10まで毎日講義・実習があります。
試験はありませんが、学生時代以来の長時間講義のため、
腰痛やエコノミークラス症候群にならないか心配でした。
長時間の座学になるためクッションの用意をすすめられる場合もあるようですが、
私には特に座り心地に問題を感じませんでした。
また、体調をお崩して参加できなければ単位が認められないため、
なにより6日間風邪など引かず元気でいなければならないストレスが大きかったですね。
 

6日間の短期間に集中的に産業医に関する講習を受け、単位をとることで、

50人以上の常勤職員を有する事業所が選任しなければならない

産業医として働くことができるようになります。

 

従業員数1000人以上の事業所には、常勤の産業医が必要ですが、

従業員数100050人の事業所では、非常勤の嘱託産業医でもよいとされています。

皆さんの「産業医」と聞いた時のイメージは、事業所の保健室のようなところで、

事業所内で具合が悪くなった従業員の診察をしたり、定期健康診断の担当とお考えの方も多いと思います。

しかし、実際にはそのような仕事はごく一部で、

産業医は月1回以上の事業所内の巡視を行い、

事業所で行われている仕事の内容やその環境を十分理解した上で、

事業所内で従業員の身体的な健康はもちろんのこと、

心の健康に関わることなどについて、

事業所の衛生管理者と協力して相談に応じます。

さらに事業所で開催される安全衛生委員会などを通じて

職場の改善を助言したりする立場になります。

 

これまでクリニックでは、日常的に事業所の健康診断で異常を指摘された患者様の

二次検診を数多くお引き受けしておりましたが、

今後は産業医として、

二次検診の患者様に対しても、

さらに決めの細かいご対応が可能になるものと考えております。

産業医研修会に参加して何よりよかったと思うことは、

クリニックをさらに充実した診療を提供できるように改善していくと同時に、

従業員がさらに元気で快適に働いていけるように改善していくための

様々な方策を学べたことです。

 

今後クリニックでは、現在の診療に影響しない範囲で、

近隣の事業所の嘱託産業医についても、ご相談に応じていく予定です。

何かご相談がございましたら、遠慮なくクリニックまでご連絡ください。

 

 

✳おまけ

産業医学基礎研修会夏期集中講座終了直後に行われた、産業衛生学会専攻医試験に合格しました!