クソなメッセージ来た！Nさんの相談所では、顔タイプ診断やパーソナルカラー診断、骨格診断はやっていないんですか？いやクソというほどでもないな。そんなんいまどきインスタとかでご近所探した方が良くないか？そういうサポートがある結婚相談所を探しています。やっぱクソか。もちろんあると思うし探してみては？でもそういうのってたいてい、オプション料金がかかるというのだけは忘れるな。オプションちゃうかったら、入会金にすでに組み込んであるとか考えられる。顔タイプとか骨格はセルフ診断でええんちゃう？そないに間違わんと思うけど。意外にもパーソナルカラーは勝手にウインターとかサマーとか思ってる人多いんで、プロに見てもらった方がええ思うで。今は16タイプが主流やし、その中でもほんま明度彩度色の濃淡などなど、やっぱドレープ当ててみんとわからんとこあるで。てのもわたくし、長らくオータムと思っていたら、まさかの1stスプリング、2ndウインターでした。どうりでパステルカラーでなきゃたいていなんでも似合う思ってたさ。赤いドレスとかめちゃくちゃ似合います！言われたけどどこに着てくねんな赤いドレス。還暦にでも着るか。まああたし黒と白の服しか着んけどな。とカラーリストさんにゆうたら、モノトーンもめちゃくちゃ似合います！そりゃよかった。
パーソナルカラーくらいなら人生たいして損せんけど、勝手な思い込みは時に身を亡ぼす。今回のお詫びのコンサル、相談者がいい例である。さてお詫びのコンサルとは何か。説明しよう！めんどくさいのでヒトなら5秒でわかるこれを読むべし。
・相談者Cさん
元相談所会員。
現在42歳。女性。
お詫びのコンサル申し込みの動機は
「たまにブログを読んでいました。私はNさんの相談所と合いませんでしたが、昔からブレないなと思っています」とのこと。なんじゃその上から目線。「手帳術は気になっています。お詫びのコンサルで教えてもらえますか？」教えるかバーカ。
◆圧倒的不利。ぽっちゃりのCさん
Cさんは、女性から見たらそこそこかわいらしいし、飲み会には誘われるタイプだが、
真剣に付き合うというレベルには
今一歩二歩三歩
足りない。
という具合で、そこらへんは結婚相談所にいる女と同じだが、圧倒的ハンデは、
ややぽっちゃり
ということであった。
しかしぽっちゃりに需要がないかと言うと、正直なところタイミングによると判断している。データ上。登録してすぐにお見合いを申し込まれてあっという間に成婚したケースが数件ある。その数件にぽっちゃりが該当するかは、ぽっちゃりが好きな男性が登録しているかどうかにかかっている。あたしの顔のように平たく言えば、ぽっちゃりが成婚できるのは運次第ということだ。
すなわち、運がなければ、ぽっちゃりは苦しい戦いを強いられることになる。
それでも、謙虚に生きればいいこともある。思ってたより太ってるな…と思っても、話していて楽しかったり、顔はまあまあかわいいかも。肌もきれいかも。と気づいてくれたら、少しは前向きに考えてくれるのが結婚相談所の男性である。あまり条件をガタガタ言わずにできることをやれば、そこそこいい感じの男性と交際できる。
しかしCさんは違った。
中性的で、細身の男性が好きなんです。相談所で出会いたいです。
細身の男性は、ポチャっとした女性が好きってことないですか？
ない。
どこからそんな思い込みが。そういう人と付き合ったことがあるの、と聞いたら、ないですけど、結婚するなら妥協したくないです。
本人はそれでいいだろうが、お相手が妥協に妥協を重ねるのはOK牧場か。相手男性が非常に気の毒な気もする。
◆デブが好きな男もいる
Cさんのお申込みは、宣言どおりしっかり長身細身の同世代に集中していた。地域も譲れず、なんなら収入も譲れないということで、かなり高スペックな男性ばかりだった。デブが高スペックに申し込むとはなんたる。4050の男から申し込まれて戸惑う20代女性会員の気持ちを考えたことはないのか。当然過ぎる結果だが、予想通りまったく受諾されなかった。けれどその日は突然やってくる。運が巡ってきたのだ。運が巡ってきたとはつまり、デブが好きな男が入会したということだ。Cさんにお申し込みをしてくれたのだ。奇跡が起こった。あたしの会員ではなかったが、デブ専を入会させてくれて、どこぞの先生ありがとう！という気持ちである。
デブ専男性が申し込んでくれたおかげで、お見合いが成立した。背もスラッと高く、顔も収入もなかなかに良い。ただ、年齢は当時35歳のCさんより7つ上の42歳である。
年上は好きだけど、42歳はおじさんかなあ…
などと言い出したので、デブに男をおじさん呼ばわりする資格はない。とやんわり注意する。いやさすがにもう少しオブラートに包んだ物言いをしたような気がしないでもないが、いずれにしろデブが文句言うなということは伝えた気がする。
◆「お断り」がツラい
お相手男性はお見合いにてCさんを、すごくかわいいです。と言ってくださった。予想通りのデブ専である。ありがたい。
デブ専なら当然Cさんを断らない。早々に交際希望をいただいたが、当のCさんと来ては、
Nさーん、やっぱり交際しないとダメですか？
婚活の交際は、彼氏彼女の関係じゃないから、気楽にOKしてみたら？
お望みどおりの長身細身やない？
でも猫背です。おじさんだし…。会ったらやっぱりおじさんだと思いました。
デブに、男性をおじさんって言う資格ないって言ったよね？と再び言う。しぶしぶではあったが、なんとか交際希望を出してくれて、交際成立。デブを選んでくれるだけで素晴らしいって気づいて！という気持ちである。
しかし気づく前に、Cさんはお相手から交際終了されてしまった。聞けば、二度目のデートを延ばし延ばしにしていたとのこと。LINEもほとんど返さず、お見合いから一か月半後に二度目のデートとなったが、もう会った瞬間から、これは断られるなって思いました。全然笑ってくれなくて…。
ひどいことをしたのは自分でしょうが。交際成立したら一週間に一度はデートか電話しようって言ったやんか。
でもどうしても気持ちが乗らなかったんですもん。
もうお見合いやめたいです。いくら申し込んでも受けてもらえないし、いいなと思うお申込み全然ないし。交際してもフラれるし。
フラれるって…。好きだったわけじゃないやん。お見合いや交際でお断りされるのを気にしないよ。そこは婚活だから、次！という気持ちで、割り切って。
でもやっぱり断られるって、「合格」「不合格」って言われてるのと同じじゃないですか。お見合い申し込んでだめって、おまえはだめだって言われてるのと同じだと思います。
残念だが、お断りに対しては「はい、次！」という姿勢で臨む。以外に、かける言葉がない。
たった一度会った人に、数回会った人に、プロフィールで見ただけの人に、自分に点数を付けられるのが苦しいのは、仲人してわからないわけではない。しかし自分もお相手に点数を付けるからこそ、申し込みに偏りがあり、たった一度のお見合いで断り、数回の交際で終了するわけだ。
Cさんはそれから何度言っても長身細身に果敢に挑んでいた。数回お見合いが成立し、お断りされ、「やっぱりつらいです」と、春に入会したCさんはその年の秋には退会することになった。
◆さらに丸くなるCさん
Zoomの中のCさんは、記憶の中のCさんより1.5倍くらいのサイズとなっていた。一瞬、Cさんとはわからなかった。
コロナで少し太ったんです。
少し…。
Nさんのブログ、時々読んでました。
手帳術教えてもらうことってできないですか？
基本会員向けのメニューだけど、手帳術講座も入ったLINEコンサルなら時々募集かけてるよ？
それ申し込まないと受けられないやつですか？たとえば今教えてもらうとかは…
できないよ。
お金がかかるってことですか？
3か月コースで税込み71500円。
………。
それって、長身細身で、○○（たぶん韓国アイドル）みたいな人と結婚したいとか、そういうのも叶えてくれますか？効果ありますか？
手帳術という面では、どんなことだって叶うように書けば叶うけど、
仲人としては
無理かな。
え～やっぱり無理なんだあ。というCさん。以前の1.5倍サイズアップしているなら、長身細身のイケメンと結婚するのは1.5倍難易度が上がったと考えるのが普通だろう。いや年齢も加味すると、1.5億倍難しくなったと言ってもいいかもしれない。さすがにそれではお詫びのコンサルにならないので、
じゃあホラ、希望年齢を60歳くらいに上げてみるのはどう？
70超えてたら、高確率で細身じゃない？
それってヨボヨボってことですよね！
デブにヨボヨボとか言う資格ないよ。
普通デブとか言いませんよ！
だからNさんとは合わないって、前も思ってたんですよ!!!!
かくして夜は更け行く。ずうずうしいデブが好きな長身細身イケメンがこの世にいることを祈る。