6畳間とベットの上から

6畳間とベットの上から

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何回か話している内に、この人には敬語を使わなくても許されるんじゃないか、と思う年上の方が一人ないし二人ほど居る。
年上には敬語を使うもんだよ、と言いつつも、私には別に使わなくてもいいけどね、と言ってくれる人。
性別関係なく、そういう人には少し心を許せる気がします。なかなか居ないとは思いますけどね。

ネットスラングが日常会話にも多く使われるご時世、暇な時間を見つけてはスマホを片手に音楽を聴きながら「死にたい」、「つらたん」と、かまってワードを呟き、時にはフォトジェニックな料理や流行スイーツの写真、動物の耳と鼻を顔にくっ付けるアプリで自撮りをし、SNSに上げる。
周りがそうさせるのか、時代がそうさせるのか、両方か。
私もついついネットスラングを日常会話で使ってしまう時があるけれど、それは通じる人だからいいわけで…。
「正しい言葉」というのが難しい。
相手にとっての正しい言葉が実は勘違いしたまま覚えているものであったり、自分にとっての正しい言葉がそうであったり。下手しいそれで喧嘩になったり。
正しい言葉の使い方をちゃんと覚えていないと、自分が後々困るなと思いました。
何千何万と覚えておくのはなかなか難しいから、これだけはってものを覚えておくと幾らか良いかもしれません。
今年は閏年ではないですが、なんとなく思いついたので。
「閏年のこの日が誕生日だから私は4年に一度しか歳を取らないの」
と、その女性は言う。
春がやって来たかと思ったら次の日には冬が舞い戻ってくる、そんな季節のこと。
何回か会ってはいるが、年齢は知らない。
そう思い、実際は何歳なんですか、と訊く。
「少々失礼だね、きみ。何歳に見える、と訊くのもうざったいか、なんだかおばさんくさいもんね」
女性に年齢を訊くのは、やはり失礼らしい。
すみませんと思いつつも、これくらいかなと、閏があった年を指折り数え、出た年齢を告げる。
「それがきみが思う私の実年齢か。じゃあそれくらいかもね」
ニコッ、と笑いながら女性はそう答えた。
よく分からない人だ。
僕は困った様に、照れた様に、旋毛のやや右側を右手人差し指で掻いた。
真新しい文章に触れると何かが思いつく事がある、これはとても面白い、楽しい事だと思います。
スマートフォンで見るのと、紙を1枚1枚めくって見るのと、文章は同じなのに何か違うものを感じます。電子書籍は大変便利です。本棚は要らない、カバンの中でかさばる事もない、場所を選ばない、良い事づくめだと思います。
でも、やはり紙の物が好きという人はいます。本棚は必要だし、カバンの中ではかさばり、端が折れ曲がったり。面倒な事ばかり。
ですが、紙の擦れる音、何度も読み返して紙がヨレたりボロボロになってるのを見て愛着を感じたり、床に平積みにしていつの間にか高くなったりして、そういう所に良さを感じます。
便利なのは良い事です。ですが、便利は不便という人もいます。
便利を好む人、不便を好む人。
相対する人は皆、その人を「変わった人」と見ているのかなと思うとなんだか笑みが溢れます。
そんな私を見る周りもまた、私を「変わった人」だと思うのでしょう。

話が逸れてしまいました。
目が覚めない時に目が覚めたら他人になっていた…という夢の話。
「人」が「人」に、つまり、他人になる夢は誰しも見た事があるかもしれない。
ですが、
「魚」が「人」になっていたら面白いかなと思って。
夏なので金魚を出してみました。水槽で暮らし、海水では生きられない、珈琲の味は分からない、パンは食べるかもしれないですが、惣菜パンは多分食べれない。
人が出来る事を、出来ないものが人になったら、さぞ楽しいんだろうなと。
人でも、他人だったら良かったのにと思う事はあると思います。
でもやっぱり自分は自分で良かったと思うのかもしれませんね。
ぼうっと目を開けたら他人だった
私は私ではなく他人になっていた
知らない天井、知らない部屋、知らない布団、知らない体
なにも知らない
部屋のドアを開けて声のする方へ行ってみた
おはよう、と言われた
おはよう、と他人の私は返した
知らない家族、知らない朝食、知らないリビング
部屋に戻って着替え、玄関から外へ出た
知らない服、知らない靴、知らない家々
近所の人に会った
おはよう、おはよう
他人の私は近所の人と挨拶を交わす
海が見えた
本屋に寄る、喫茶店に寄る、パン屋に寄る
知らない物語、知らない珈琲の味、知らない食感
海にたどり着く
砂を踏む、波が寄せる、波が引く、貝殻が擦れる、鴎が鳴く
何もかも初めて聴いた音のよう
知らない靴を脱ぎ、足首まで海に浸かる
海水の冷たさ、波の感触、さらわれる砂のこそばゆさ
感じた事のないものばかり

目が覚める
他人から私になっていた
知ってる家族、知ってる朝食、知ってるリビング
おはよう、と言われた
おはよう、と私は返した
けれども声は届かない
私は飼われた金魚
ないものねだりの夢を見る