(薫57).法の師と尋ぬる道をしるべにて思はぬ山にふみまどふかな
@(薫57)A.
僧都を仏法の師と慕って山道を分け入って尋ねて来たのですが、その道がしるべとなって思いもかけず(あなたのところに導かれた恋の道に)踏み入ってさ迷ってしまったことだ。
(薫57)B.<鎮魂>
「紀の死」<紀静子の死>と同じように、「文」<文徳天皇>も、思いもしない「山」<御陵>に迷い込んで(死んで)しまったよ。
(薫57)C.<鎮魂>
(後宮で)「紀の死」<紀静子の死>を調べていたら、「文」<文徳天皇>の思いもしない「山」<御陵><墓>に迷い込んでしまったよ。
(紀静子だけではなく、文徳天皇も藤原氏に暗殺されたのだ。)
「文纏ふ仮名」<この和歌は平仮名で真意を覆い隠してある>
(真意を公然と伝えられないのがもどかしい。)
(薫57)D.<鎮魂>
(後宮で)「紀の死」<紀静子の死>を調べていたら、「文」<文徳天皇>の思いもしない「山」<御陵><墓>に迷い込んでしまったよ。
(紀静子だけではなく、文徳天皇も藤原氏に暗殺されたのだ。)
そこには、
「ふみ(二三)」<二三歳で早世した惟枝親王>の霊もさ迷っていたよ。