秋分(しゅうぶん)・十六節気

9月23日ー10月7日頃

 

 秋分は春分と同じく太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜の時間がほぼ同じになる日であり、秋の彼岸の中日に当たります。「暑さ寒さも彼岸まで」と徐々に涼しさを感じ始める時期になるのですが・・今年はまだまだ暑さが続きそうな気配です。ですが、先日 行われた「月いち野外太極拳」の日には、早朝の野島公園の柴に“白露”を見つけ、暑さの中に秋の気配を感じる瞬間もありました。

 

※導引体操や健身気功は座ってできる動作もあります

 

 ・・・と、まだまだ続きそうな暑さに合わせて記事内容を用意していたのですが、秋分前日の空はいわし雲を見かけ、当日は待ってましたと言わんばかりに金沢八景では急に秋到来・・朝晩はぐっと肌寒さを感じるようになりました。急ぎ予約を解除して、秋・・秋分に合わせた内容に変更することにしました。

 

 五行説では秋は「肺の季節」と言われています。夏の熱せられた熱い空気は私たちが思っているよりもからだに負担があります。日焼けして数日した肌をイメージすると分かりやすいですが、シワが目立ち、乾燥しているのが分かります。同じことは体内でも起こっていて、まだ暑さが残る日中に体内の水分が蒸発した環境で、朝晩、冷やされた空気を吸い込むと粘膜には刺激となってしまいます。秋に呼吸器の不調・トラブルが多いのはこれが原因のひとつと言われています。

 

 また乾燥タイプの便秘もこの季節には多く、この便秘を解消するために、からだは多くの水分を腸へ送るので、体内はさらに乾燥といった悪循環にもなりやすいです。しかしながら秋の水分補給は、夏に必要とされる体内の熱を汗や尿と一緒に体外へ出し、体温調整をするためではなく、からだを「潤す」・・つまり秋の乾燥から粘膜を保護する水分・・🤔‥栄養素・・働き🤔(適当な言葉が見つかりませんが💦)

 

 例えば、韓国では喉の痛みを伴った風邪の引きはじめに「もやしスープ」を飲むことがあるそうです。日本だと「大根飴(大根のはちみつ漬け👈案外 美味しいですよ!)」、中国薬膳 秋の代表レシピは「白きくらげと梨の汁物」、山芋と鶏肉の煮物など、どの食材も調べてみると、消化に負担がなく、からだの不要な熱を冷ましながら、からだを潤すと紹介されています。

 

 武術運動としてご紹介するのは、秋の五禽戯の動作「伝統華佗 鳥戯」

 

 両手を上下・左右に大きく揺り動かすことで肺の収縮運動を、足を上げ下げすることで腸の運動も一緒に行います。大気中には酸素だけではなく、水分も含まれるため、呼吸と伴わせて行う事で、酸素と水分を全身に送り、入れ替えを行います。

 

全套路を行う場合は健身気功 五禽戯をお勧めします。狭いスペースでも行える6分の簡単な套路です。

健身気功 六字訣もおすすめです。音声を出さずに、座っても行う事ができます。

 

成澤先生のブログでは呼吸法など、他の映像もご紹介しています。