昨年末の12月の話になりますが、うちから里子に出したシュウ君が心臓発作で急死したと連絡が入りました。
まだ若く、8歳でした。
朝方で、バタン!と倒れた音で里親様は覚醒。
混乱しながらも心肺蘇生など調べて行って下さったのですが、シュウ君が戻って来ることはありませんでした。
突然過ぎて、私もショックでした。
シュウ君はランちゃんという同腹の妹猫(姉?)と一緒に譲渡したので、ランちゃんは取り残されてしまいました。
↓ランちゃん
そして里親様はランちゃんを直ぐに受診に連れて行ってくれました。
ランちゃんの心臓を調べるためです。
私はシュウ君の火葬前、手を合わせに訪問させていただきましたが、ランちゃんはとても元気そうでした。
里親様から見てもランちゃんは元気で食欲もあり、特に変わった様子はないとの事。
けれどシュウ君も倒れる前は全く問題なく元気だったので、念の為、一応、といった感じでの受診でした。
ところがまさかのまさか、ランちゃんは肥大型心筋症で、肺への貯水も見られたのです!
即、利尿剤などの内服開始となりました。
シュウ君の急死にランちゃんの心臓疾患と、里親様にとっては大変な年末となってしまいました。
シュウ君は心臓発作で急死
ランちゃんは肥大型心筋症
恐らく遺伝的な問題だったのでしょうが…
まさかの結果に私も里親様もびっくりでした。
さて、ここからが本題です。
私はこのお話を通じて、皆様にお伝えしたいことが何点かあります。
①猫の心肺蘇生法、
ご存知ですか?
正直、心肺蘇生で再び息を吹き返す確率は低いと私は思ってます。
けど、しないよりは出来た方が、後悔は少なく済みます。
そして心肺蘇生の成功例が無いわけではありません(成功例については後で記載します)
こちらに幾つかYou Tube動画貼っておきますので、どうか閲覧して下さい。
そしていざという時、大事な我が子を助けてあげれるようにして下さい。
こちらはもう少し詳しく解説されてます。
②毎年の健康診断、
心エコーはしてますか?
というのも、心臓疾患は血液検査や聴診では分からないことが殆どだからです。
元にランちゃんも、肥大型心筋症の診断下りましたが、聴診も血液検査も問題なしだったのです。
怖くないですか?肺に水溜まる位症状出てるのに、心雑音ないんですよ?
私はゾッとしました。
極論を言うと、貯水で呼吸困難になるか突然の発作起こすかしないと、心臓疾患は判明しないと言うことです。
↓こちらのInstagramの記事のコメント欄に、実際に猫の心臓発作の体験談を纏めてます。是非とも目を通してみて下さい。
数日前に健康診断して問題なしだったのに心臓発作で亡くなった、という例も数件あります。
また貴重な心肺蘇生法での蘇生した事例もコメント欄に載ってます。
とにかく、心臓疾患は発見されにくいのです。
聴診は殆ど意味ありません。心エコーじゃないと分かりません。
なのでどうか皆様、健康診断では心エコーも追加で行う様にお願い致します。
値段もそんなに高くはありません。
うちも受診時心エコーを順次行ってます。
あと最後に…
心臓疾患がなくても、
心臓発作のリスクは
どの子にもあります
心エコーで心臓疾患が無くとも、心臓発作にならないという保証はありません。
やはり心肺蘇生法は知っておいて損はないと思います。
どうか、上記にupしてるYou Tube動画、閲覧お願い致します🙇♀