最晩年を過ごし、お墓のある鎌倉。

鎌倉市議会は、平成28年6月議会で、「人道的行為を尽くした杉原千畝さんを顕彰することに関する決議」を可決しています。

杉原千畝さんのお墓には、イスラエルの大臣、リトアニアの副大臣をはじめとして、両国大使、ユダヤ人のみなさんも訪れています。

リトアニア・カウナスの領事代理の時、2140枚とも言われるビザを発給し、多くのユダヤ人の命を救いました。

その、「杉原リスト」に名前のある方のお子さんが、鎌倉の杉原千畝さんのお墓に参拝したい、との連絡をいただき、案内させていただきました。

杉原ビザで助けられた、お父さんのお話を伺いました。

新天地で、新しい家族ができ、幸せな人生だったそうです。

しかし、お母さんがご存命の間は、決してポーランドでの家族の話はしなかったそうです。

ポーランドの家族は、奥さんもお子さんも、親戚もみなガス室に送られたそうです。

お母さんが亡くなられてから、少しずつ話をされたそうです。

涙が出てくるお話。


今日いらした方は、日本の2度目。

今日離日されましたが、どうしても杉原千畝さんのお墓に参拝したかったそうです。

そして、感謝を伝えたい。

今も、「命のビザ」をお持ちで、「私の宝物です」。

お子さん達の話をたくさんしてくださいました。

一枚のビザで、この世に生を受けた方々。

こらからも、伝えていきたいと思います。