鎌倉・二階堂に、中尊寺・二階大堂を模した「永福寺跡」があります。

浄土式庭園と対をなす経塚山の残る、貴重な史跡です。

今年度、整備事業も「終わり」。

地元説明会も終わりました。

地元説明会の時、担当部長や次長にきちんと話したのは「池の藻」対策。

水の入り口は奥の「遣水」。

排水は、中央。

必然、水の流れのない場所ができます。

毛越寺や観自在王院跡、無量光院跡などは、きちんと対角での水の流れを作っています。

しかし、永福寺跡では、対角の流れとなっていません。

夏場には、蚊が発生。

匂いも発生。

藻も大量発生。

「対策を考えています」。

いつもながらの答えは聞きましたが、具体的には何もしていません。

鎌倉市は、世界遺産登録を再度目指す、と言っていますが、その史跡がこの状況。

鎌倉市内の指定史跡を回りましたが、細いロープを使ってしか行けないところや調査すらしていないところも。

鎌倉歴史文化交流館で、永福寺跡の展示をしていますが、そのあと永福寺跡に来てどう思うか。

北鎌倉トンネル問題では、文化庁が口を出して迷走。

史跡の街・鎌倉は、史跡保存にお金をかけない。

文化財行政は、どこに向かうのでしょう。