鎌倉市は、「教育大綱」を策定しました。
その議事録の中で、ありえない発言があり総務常任委員会で取り上げました。
昨年11月18日の総合教育会議の議事録。

https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/keiki/documents/h27-03gijiroku.pdf


【議長(松尾市長)】  人権の部分は、1 行目のところで触れています。そういう理解でよろしいでしょうか。 いじめのところですが、これについてはいかがでしょう。
 
【下平教育委員長】 誤解を招くといけないのですが、そもそも人間社会の中で、違う考え方、感じ方、行動の仕方を 持ったあらゆる人間が関わる場で、いじめをなんと捉えるかという問題はありますが、いじめがな い環境はないと思っています。 いろいろな人間と関われば、どうしても意見の食い違いや、感じ方の違いが起こります。いじめ がない環境と言ってしまうと、極論は、人と関わらない環境ということにもなります。 違いも偏りなく柔軟に認め受け止められる、違いを自己表現し合って歩み寄れるなど、お互いの 関係性を築くコミュニケーション力、人間関係力が学べるかどうかが重要でしょう。 お互いがそれぞれ、自分は偏っていることを知り、伝えられ受け止められる、話す・聞くコミュ ニケーション能力が備わっていれば、歪んだ不愉快な人間関係に巻き込まれなくて済むのです。 「いじめのない環境」という表現は、そういう意味から違うのではないかと思います。 

【山田委員】 委員長は摩擦やトラブルのない環境はないというニュアンスでおっしゃっていると思います。 その通りですが、かといって、ここで言ういじめは明らかに卑劣だったり、必要以上に人を避難 したり、あるいは孤立させたりという、非常に悪質なものと私は捉えています。 それは根絶する方向で、私たちは取り組まなければいけないと思いますし、批判してもぶつかり 合ってもいいのですが、いじめであってはいけないということは、ここではっきりさせたほうが良 いと思います。 ここは言い切っても良いのかなと思いつつ、できるのかというと、確かにいじめを完全にない状 態にするのは、難しいかもしれません。 目指しますが良いのか、作らないようにすることを表明するのか、は考えどころだと思っていま す。 

【下平教育委員長】 「いじめのない」を、いじめを生まない環境づくりとか、関係づくりとか、そのほうが良いかも しれません。確かに、いじめを卑劣なと、明確化してしまえば確かにあってはならないことだと思 います。


この議事録を読んで、多くの議員も「こんな発言だめだ」。

教育委員会前委員長は、いじめに対して真摯に取り上げていただき、異例の「いじめは許さない」というメッセージを出していただきました。

鎌倉市議会最終日緊急質問を行いましたが、鎌倉市で起きているいじめについて、もっと真剣にならなくてはだめ。

絶対許されない、あってはいけないこと。

そのことを強く申し上げましたが、現教育委員長の発言は目を疑いました。

「いじめがない環境はないと思っています」、「話す・聞くコミュ ニケーション能力が備わっていれば、歪んだ不愉快な人間関係に巻き込まれなくて済むの
です」。

教育委員長は教育委員会を代表します。

つまり、教育委員会としての発言。

さすがに、前教育委員長は別のご意見を述べられています。

新年度となりますが、この発言については、6月議会でもきちんとしていきます。

起きているいじめを肯定する教育委員会など、ありえません。