鎌倉を、時代のレイヤーでとらえていく、ということを提案して得います。
鎌倉の観光案内パンフレットは、寺社仏閣を中心としている「ふつう」のもの。
ある都市では、地域ごとのパンフレットを作ったり、目的別のパンフレットを作ったり。
鎌倉市の場合、とにかく「予算がありません」。
なら、なぜ各議会ごとに補正予算が出てくるのか。
しかも、莫大な金額で。
必要だから出てくるのであれば、観光振興も大切なはず。
「パンフレットが多くなると、迷ってしまいます」。
それだけ何度も来ていただけるだろう。
鎌倉文学館は、指定管理者になっています。
しかし、展示を見てみると外国語での説明がない。
庭できれいに咲いているバラ。
英語表記がほとんどない。
これで国際観光都市だろうか。
市の施設ですらこの状況。
やはり、首長が「和服を着て世界遺産登録」などとのんきなことしかできないから、根本的な観光政策が全くない。
二階堂の永福寺跡。
奥州藤原氏と闘った源頼朝が、中尊寺の二階大堂を模して建てたのが「永福寺」。
その遺構を復元して、来年3月仮オープン予定。
しかし、遺構はカバーしてしまった「もどき」復元。
池も同じ。
今の遺跡保存の主流に逆行しています。
公開しているところも、草に覆われてしまっている。
「展望台」と案内が出ているので行ってみると、草原。
これでは、世界遺産登録を二度と目指すことはできません。
「史跡」の管理の仕方を、根本から考え直さないと。