鶴岡八幡宮の段葛改修工事について、産経新聞に詳しく出ています。


段葛を整備して、きれいにしていく今回事業に、地元の皆さんは大賛成です。


毎年例大祭に合わせて行われるお神輿の、子供みこし担当を何年もさせていただいている中沢も、もちろん大賛成です。


段葛地域は、「置石」と呼ばれ、この地域の皆さんが段葛を保護する石を置いていったということです。


毎年鶴岡八幡宮の例大祭に合わせて出されるお神輿には、「置石」と書かれています。


その段葛の商店会や地元の皆さんに、今回の工事が先月22日急きょ説明され、「10月1日には工事を行います」。


「今後段葛の管理は八幡宮で行いますので、清掃や水撒きなどもいりません」、と突然言われ困惑されました。


鎌倉市に確認すると、「再三地元の方に説明を十分尽くしてくださいとお願いしてきたのですが、していただけませんでした」とのこと。


一般質問で、入手した図面によると車いすやベビーカーが事実上通れない仕様に。


三の鳥居から段葛に入った車いすは、二の鳥居まですべて出ることができなくなります。


出るには、もう一度三の鳥居まで戻らなくてはなりません。


その距離、片道約500m。


今は、途中に段差なく出ることができる信号のある場所がありますが、そこも階段にしてしまう。


鉄道でも、車いすだけでなくベビーカーに対しても配慮をお願いするアナンスをして、社会で車いすの方、ベビーカーを利用する子育てをお手伝いしていこうという「バリアフリー」化社会を目指しています。


逆行してしまう。


地元の皆さんがご指摘されているところです。


遡ると、鎌倉時代の文献に出てくる名字の方も住んでいます。


国、県、市の補助金での、今回の工事。


もっと、鎌倉市が直接関与して、地元の皆さんと協議をしていくべき、と指摘しました。


室町以降幾多の困難に直面してきた鎌倉、そして鶴岡八幡宮。


その度に奉仕をされてきたのが、地元の皆さん。


もっと、鎌倉市が動かなくては、と指摘。


一般質問後、担当部長が早速「動きます」。


観光客だけでなく、地元にも愛される新しい「段葛」になってほしいと思います。


そのための協力は、地元商店会員としても協力いたします。


2年後、整備された段葛を、また子供たちと子供みこしを担いで歩きたいと思います。




以下引用

2014.9.4 産経新聞


鎌倉・鶴岡八幡宮参道「段葛」、来月から初の全面改修


鶴岡八幡宮の参道「段葛」。海側に向かい約500メートルに渡って伸びている=3日、神奈川県鎌倉市雪ノ下

鶴岡八幡宮の参道「段葛」。海側に向かい約500メートルに渡って伸びている=3日、神奈川県鎌倉市雪ノ下

 年間1千万人超の参拝客を数える鶴岡八幡宮(鎌倉市)の参道で、国指定史跡にも指定されている「段葛(だんかずら)」の全面改修が10月から始まることが3日、分かった。段葛は鎌倉幕府を開いた源頼朝が妻の政子の安産を願い1182年に築いたもので、全面改修は「記録にない」(市文化財課)という。工事期間は1年半で、その間通行止めになることから、観光客の混雑に拍車がかかる可能性もありそうだ。

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 ◆1182年に頼朝が築く

 段葛は、1182年に政子の懐妊と安産への願いを込めて鶴岡八幡宮から由比ガ浜にかけて、頼朝が築いた。幅4~5メートル、長さ約500メートルで、大正5、6年に桜が植えられ、昭和30年代には玉石が積まれた。

 市によると、近年、玉石の崩落が相次いだことや約250本に及ぶ桜並木の樹勢が衰えたこともあり、平成22年に鶴岡八幡宮から整備を求める訴えがあったという。

 国・県・市による助言や専門家が参加した整備委員会の議論を経て、9月下旬に開催される国の文化審議会で整備計画が正式に決まる。


工事主体となる鶴岡八幡宮と国・県・市による総事業費は約5億8千万円。

 ◆工事期間は1年半

 工事期間は1年半程度とみられ、玉石を新たに築き、桜を植樹することで全体をかさ上げする。期間中は段葛の両側を高さ約3メートルのパネルで遮断して通行止めとする。段葛はメーンストリートである若宮大路の中央部に築かれた高さ約1・2メートルの土塁上に敷設されており、現在は同大路に下りるための出入り口が36カ所設置されているが、歩行者の安全確保のため整備後は大幅に減少する見込みだ。

 段葛周辺は観光客が詰めかけ、歩道からあふれることがあるなど、慢性的な混雑ポイント。8月末に地元住民への説明会が開かれたが、工事でさらに混雑することへの懸念や景観上の配慮を求める声が上がっていた。

 鶴岡八幡宮は、整備工事について「喫緊の課題」と強調する一方で、「近隣住民の意見も斟酌して調整を要する事項もある」とコメントしている。