子どもたちが育つ環境が、今おかしなことになっています。


大津市の事件では、あまりにも理解不能な教育委員会と校長の記者会見。

まず、「アンケート」で「見逃す」ことはあり得ない。

アンケートの主目的が「いじめ」に関してのことなので、類推される事項を探すのがこの「アンケート」。

しかし、簡単に「見逃してました」などとは理解不能。

校長も、「いじめとは認識していない」。

どう見ても、自己弁護。

法治国家である限り、最終判断は裁判所が行います。

しかし、大津市長がすべてを認めて「示談」を裁判所で行えば、法的効力が発生します。

被害者となった生徒の、「人権」はしっかりと守らなくてはと思います。


鎌倉ではどうか。

一般質問でも行いましたが、3.11当日は大きな余震の最中子供たちを下校させ、教育委員会は「MCA無線が混んでいたので当日各学校の状況に関しては調査していない」という。

なぜ3.11当日学校が下校させたのかについて聞くと「申し訳ありません」のみ。

一般質問で当日について聞くと、「携帯やメール、さらにMCA無線で確認しました」との答弁。

しかし、これは4月後半に聞いた「確認していない」という内容とは大きく違います。

MCA無線は混んでいて使えず、携帯やメールでは、確認していないとはっきりと答えました。

「3.11当日学校の状況を教育委員会が確認していない」という答弁では納得できないということで調整した答弁。

その後の同内容の一般質問では、「MCA無線や携帯、メールで確認」と答弁が変わってしまっています。

「確認していない」、から「あらゆる手段で確認した」に変わっています。

この答弁の違いについては、直後に教育委員会に抗議し、「答弁の修正を行った方がいいでしょうか」と聞かれましたので、混乱を来すからそのままでいいとしました。

現副市長が「答弁が変わることはある」と信じられない発言をしましたが、根本的には一般質問の答弁は議員によって変えているようです。

9月議会以降の答弁調整に関しては、どうするか勘案中です。


昨年、ある小学校のあるクラスが学級崩壊。

保護者が心配して様々な形で学校に話してきました。

子供たちにも、聞きました。

明らかに、学級崩壊。

教育委員会が把握しているのかと思ったら、知らなかった様子。

昨年度は、市長の有力後援者が「不当要求」を繰り返し、青少年課や教育委員会が機能不能になっていたので、ある部分では責めることができないところもあります。

教育委員会が、すべての学校の現状を把握することは難しいところもあります。

しかし、今学校で何が起きているのかは把握していかなくてはと思います。

教育委員会は市長部局とは別です。

だからこそ、教育現場を知っていただかなくてはと思います。


鎌倉市は小学校の修学旅行で日光に行きます。

一部の方から「日光は放射能が高いから行かせるべきではない」という話がでました。

しかし、多くの6年生の保護者は「行かせるべき」。

教育委員会にも、「日光にも多くの子供たちが暮らしている。その子供を差別すべきでない。鎌倉は、日光に修学旅行に行かせるべき。風評被害で苦しんでいる日光にいい思い出を残してほしい」と話しました。

結果、「反対した」ある小学校の保護者の子どもも日光に行ったと聞きました。

今日の朝、テレビで日光が出ていましたが、「ここ行ったよ!」とうれしそうな声で話していました。


教育というものを、しっかりと考えなくてはと思います。