自分は一生関係ないだろうな、とか、
ぼんやりとしか想像したことのなかった事態に巻き込まれ、
当事者になってしまうということが、長い人生にはあると思います。
警察にまさか責められるなんて!! 或いは逆に、
警察がこんなに親切で頼りになるなんて・・・。
おなじく、検察って・・。裁判は・・・・。
かかわらなければ、いつまでも遠くの話。
自分自身で通り過ぎてみなくては絶対にわからない
人生の非常事態が、疑似体験できる映画だと思いました。
楽観的に受け入れようとしてもどうにもならない
容赦なく厳しい試練です。
主人公に感情移入すればするほど
重苦しく、動かしがたい、制度、とか、前例、運、なんかが
のしかかってきました。
2009年に、裁判員制度の導入を控えていて、また先日は
司法修習生の卒業試験不合格者が過去最多を記録するなど、
日本の司法制度が、過渡期を迎えているといえるいま、
自分なりに真剣に考えてみるきっかけをくれる、
重量感のある作品でした。
周防正行監督が11年かけた熱意
(怒り、なんだそう =ご本人談)が伝わってきます。
信念を貫いた仕事をするっていいな、とも同時に思いました。
え~、ちなみに、劇場は おじさま率、高かったデス。
痴漢に間違われる可能性がある満員電車で通勤、ほんとうに
ご苦労が絶えないですよね。お察しします。
女子も、がんばっていますので!!!!よろしくお願いします。