離婚後、苦労続きの人と幸せになれる人の違い 4



つづきです。

離婚後の幸せを左右するのは、その人が良い行いをしているかどうか、常識的な人かどうかに関係なく、失敗に対する罪悪感の大きさであるというお話をしました。

罪悪感というのは、できれば感じたくないものですよね。

ですから私たちは知らず知らずのうちに、罪悪感を抑圧してしまうんです。

「抑圧」を我慢だと思っている人も多いのですが、そうではありません。

(私は夫への怒りを抑圧しているのです!というのは抑圧ではなくて我慢です)

抑圧というのは潜在意識にしまい込むことをいいます。

潜在意識にしまっている感情は、自分では意識できないことが多いですから自分では罪悪感を抱いているかどうかわからないこともよくあります。

ですから

「子どもからパパを奪ってしまって申し訳ない」

と罪悪感を口にしている人よりも

「あんな父親なら、いない方がマシ!!」

と開き直ってしまっている人の方が、より強い罪悪感で自分を責めているなんていうことも多いです。

もっとも、他の人と自分の罪悪感を比較する必要もないのですが、自覚していない罪悪感について説明するために敢えて書きました。

「私は罪悪感なんて、これっぽっちも抱いていないわ~」

と思っていても、離婚後の人生がまるで棘の獣道のようなものであるのなら

「もしかすると私は罪悪感を抱いているのかもしれない」

と疑ってみるといいかもしれません。

さて。

罪悪感は、過去の出来事に対して抱いているものですね。

「過去は変えられない」とよく言いますが、確かに過去の出来事自体をなかったことにすることはできません。

でも、過去を許すことは可能です。

許すというのは、間違いを認めるということではありません。

「私に罰は必要ないのだ」と受け入れることです。

罪を帳消しにするために、自分に禁止していることがあるのなら、それを自分にゆるしてあげればいいんです。

楽しいこと、休むこと、喜ぶこと、本当にやりたいこと・・・・・・そういうことから遠ざかってきましたよね。

そして、わざわざ辛い選択をして、やりたくないことを義務感からやってきただろうと思います。

そういうのをやめてもいいんだと自分に言ってあげてください。

あなたが自分を許した分だけ、あなたの周りから腹の立つヤツが減っていきます。

あなたが心の中で正義を振りかざし、正論めいた文句を言う回数も減っていきます。

気分よく過ごせる時間が増えていきます。

そういう時間を積み重ねていってください。

楽しむことに対して抵抗があって

「私なんかがそんなことしていいの?」

と思ったら、友だちにその気もちを話してみてください。

現時点で、あなた以上にあなたに厳しい人はいませんから、もしかすると

「なんでダメなの?」

って、きょとんとした顔で質問されるかもしれません。

「だって私、離婚したんだよ」

とあなたは答えるでしょうか?

私があなたの友だちなら、こう言います。

「せっかく離婚したのだから、毎日幸せに過ごして」と。



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離婚後、苦労続きの人と幸せになれる人の違い 3



つづきです。

離婚後の幸せを左右するのは、その人が良い人かどうかは関係なく、失敗に対する罪悪感だというお話をしました。

罪悪感を抱いている人は、「私は悪いことをしたので罰を受けるのが当然である」と信じています。

人は間違いや失敗も「悪いこと」と思いやすく、離婚を間違いや失敗だと捉える人は、離婚したことで罪悪感を抱きやすいといえます。

「罰を受けるのが当然」な人は、自分に悪いことが起こるだろうと怖れています。

そこで、どうにか悪いことが避けられるように罪深い自分を隠そうとします。

そのために、良い人、常識的な人、役に立つ人、凄い人、立派な人になろうとして無理をします。

本音を裏切り、一般常識に自分を合わせて生きていこうとしますので、とても苦しいです。

「あの人はあんなに良い人なのだから、きっと離婚の原因はあの人じゃなくて、相手の方だ」

と思ってもらいたい気もちもあるので、すごく頑張って自分をすり減らしてしまいます。

自ら進んで自分を苦しめることで、自分の罪を帳消しにしたい気もちもあります。

そのために、しなくてもよい苦労をしてしまうこともあります。

自分に休息、安らぎ、成功、豊かさ、愛する喜び、愛される喜びを許さず、苦しいだけの人生をわざわざ選んでしまいます。

外側から見ると、とても真面目で模範的な人ですが、内面はとてもドロドロしています。

心の中はいつも誰かに対する批判でいっぱいです。

それは、自分だけが「悪い人」なのが嫌だから。

だから、自分よりも悪い人の存在を求め、自分の正義でその人を裁き、心の中で文句を言ったり、ネットで誹謗中傷を繰り返したりします。

「ああはなりたくない」「私はあんな人とは違う」と心の中で誰かを嫌悪していると、嫌悪感を感じるような人や出来事を引き寄せます。

ですから、ますます心の中で正義を振りかざし、外側の自分は相変わらず良い人を装い……こんなことを続けていたら、自分の中でバランスがとれなくなってしまいますよね。

自分を隠して別ものになろうとし、罪を帳消しにするために苦しみを選び、心の中で四六時中誰かを罵倒する。

そんなことを続けていて、幸せになれるはずがありません。

じゃあ、どうすればいいのかという話をまた今度書こうと思います。




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離婚後、苦労続きの人と幸せになれる人の違い 2



ちょっと時間が空いてしまいましたが、つづきです。

前回、離婚後の人生の幸せを左右するのは、失敗に対する罪悪感だというお話をしました。

「あの人、とても良い人だから幸せになってもらいたいね」

と周りの人が思っていても、本人が幸せになれるかどうかは、その人の人間性には関係ありません。

だから、前回も書いたように「お前のせいで家庭が壊れたんじゃないか!」という感じの人が幸せになることもあるんですね。

また、苦労することに価値を置いている人は

「あの人は、苦労した分幸せになれる」

と思いたがりますが、それも幸せには関係のないことです。

苦労が報われて幸せになる日がくるというのは、人を思いやっているようでいて、実は苦労している自分に対するなぐさめなんです。

誰だって自分の苦労が無駄だとは思いたくないですし、できれば意味のある事であって欲しい。

それに身近に苦労の末に幸せになった人がいれば「いつか自分もこの人のように報われる日がくる」と思えます。

それが証拠に、妻と別れて不倫相手と再婚してマイホームを建て、子宝にも恵まれて、仕事も絶好調な男性がいたら

「良かったね~。このまま幸せが続くといいね」

と心から思えますか?

たぶん「地獄へ堕ちろ!」って思いますよね。

人って、いい思いをしている人に「ずるい」って思ってしまう生き物なんです。

「楽して幸せ」「自分だけいい思い」「誰かの犠牲の上に成り立つ幸せ」という筋書きに対して「それは間違っている!」と批判したくなるんです。

そして別れた妻がいくつも仕事を掛け持ちしながら必死に子どもを育てているとしたら

「どうかこの人が幸せになれますように」

なんて思いませんか?

そう思うのが人として正しいことのようですが、実際には苦労の先にあるのは苦労でしかありません。

そして、苦労している誰かを思いやりたいときというのは、必ず、あなた自身も苦しみの中にいます。

「あの人も苦労しているけど頑張っている」というところに「私だけじゃない」という安心感を得て、「もしあの人の苦労が報われれば私もいつか報われる」と自分を重ね合わせ、今の苦労に意味があり、苦労という経験が幸せに続く価値あるものだと思いたいんです。

そんなわけで、人は苦労している人を応援したくなりますが、その人の幸せを左右するのは、罪悪感であって苦労ではありません。


つづきは、また今度。



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離婚後、苦労続きの人と幸せになれる人の違い



離婚は、幸せになるための選択肢のひとつです。

でも、離婚してから苦労ばかり続く人と、幸せになれる人がいるのはなぜなのでしょう?

結婚生活自体、不幸の連続で、ようやく幸せになれるかと思った人が、その後も苦労続きかと思えば

「お前のせいで家庭が壊れたんじゃないか!」

という人が、離婚後幸せになったり…

なんだか不公平な感じがしますよね。

その違いって何かというと「失敗に対する罪悪感」が強いかどうかなんです。

・本来結ばれるべき相手じゃない人と結婚してしまった。

・一生添い遂げるつもりだったのに、続けることができなかった。

・親にとって自慢の娘ではなくなってしまった。

・我が子に両親の揃った家庭を与えることができなかった。

こんな感じで離婚を捉えてしまうと

「わたし、失敗しちゃったんだ」

って感じるんです。

実際には、無理な結婚生活を続けて、子どもに悪い影響を与える方が失敗だったとしても、続けることが正しいと思っている人は大勢います。

多くの場合、人は「失敗や間違いは悪いこと」だと思い込んでいます。

悪いことをしてしまった自分は、どうなると思いますか?


ちょっと長くなってきたので、続きはまた今度。




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