「私が米国で過ごした学生時代の

恩師の言葉を最近、よく思い出す。

サッカーの試合に出場中、

相手から差別的な言葉を浴びせられて

憤慨した自分にこう言った。

「相手を憎まずにその痛みを覚えておけ。

そうすれば人を見かけで判別しなくなる。

そして痛みを共有できる人を見つけ、増やすんだ」」

『朝日』7月14日夕刊