「明治維新から約四十年、
四民平等、努力で出世できる世の中、
身分を超えた恋愛など社会は大きく変化した。
そしてやっと言葉がそこに追いついた。
漱石たちが発明した文体で私たち日本人は、
一つの言葉で政治を語り、
裁判を行い大学の授業を受け、
喧嘩(けんか)をしラブレターを書くことができるようになった」
『朝日』12月7日