「両例の根底には、国民の権利や実質的な生活利益よりも、
政権・与党のその時々の都合を平気で優先させる、
この政権の本質が横たわっている。
政治とは、国民からの預かりものであり、
それを一定の期間だけ託された政府が、
国民のためにするもの
(「国政は、国民の厳粛な信託による」
憲法前文第1段落)である。
前記両例は、この政権が、
政治を預かりものとする感覚を
持ち合わせていなかったからこそ起こりえたといえる」
『朝日』7月11日