「これは私の想像だが、
カーター氏らからイメージされる誠実、
きまじめといったある種の美徳は、
政治を動かしていく上で、
迫力を欠き、軽んじられやすいのかもしれない。
昨今はとりわけ、
各国のリーダーや政治家に強面(こわもて)な
言動が目立っている。
夢と嘘を駆動させて、
国民の中にナショナリズムへの
誘惑を高めつつあるようで、
不安が消えていかない」
『朝日』5月12日