「戦後混乱期の1951年、
約204万人に達した生活保護受給者数は、
95年の約88万人を底に再び上昇に転じ、
2012年2月時点で約210万人と過去最高を記録した。
再上昇の起点となった95年は、
日本経営者団体連盟が「新時代の『日本的経営』」を発表し、
働き手を、従来型の「正社員」と
不安定で低賃金の「非正社員」に分ける構想を打ち出した年だ。
・・・中略・・・つまりは、
人件費削減のため雇用を劣化させてきた企業の尻拭いを、
生活保護が一手に引き受けた結果、
受給者が増えたといってもいい」
『週刊金曜日』2012年6月15日899号