ホテルのパソコンをいじっていたら、

足元でスマートフォンが充電されていた。

てっきり、隣の兄ちゃんのだろう、と思っていたら、

見向きもしないで引き揚げた。

 

僕もそろそろ切り上げるか、

と考えた時、

スマートフォンをどうしたらいいのか。

まぁ、ほっておけばいいんだけど、

忘れ物ではいろいろな人の世話になっているしなぁ、

と思ってフロントに届けることにした。

 

プラグを抜いているところに、

血相を変えたおじさんがやってきて、

「おれのスマートフォンをどうするつもりだ」って。

泥棒扱いです。

「あのねぇ、こういう大事なものはすぐそばで見ていなければだめだよ。

誰かに持っていかれてはまずいからフロントに届けようと思ったんだよ」

まだ興奮が収まらないようで、

「それならいいけど・・・」

なんて言ってるから、

「気をつけたほうがいいよ」と言っておいた。