プロトタイプは、昭和52年ごろの横浜線らしいクモハ+サハ+サハ+クモハの4両編成。この頃まで見られたオール3段窓編成とします。
首都圏の他線区では、アコモ改善車が幅をきかせていたこの時期に、全車3段窓は珍しい存在でしょう。
横浜線の場合、103系化が段階的に行われましたが、その際に状態の良い車両を他線区に転出させる方針をとったため、クハ79の920番代や試作全金車などは早々に姿を消したわりに、遅くまで3段窓車が残るという独特の事情がありました。
ただし、これら3段窓のクモハ73も豊田や中原で用済みとなった500番代や600番代に置き換えられて、昭和53年中に廃車となっています。
そんな中から、まずは奇数向クモハを作ります。モデルは昭和53年まで在籍したクモハのなかで、両側面が確認の取れる73375とします。
73375は、真ん中と運転席窓がHゴムの「関東顔」ですので、トミーのクモハの窓2つをプラ板で潰し、クハ79920用の正面窓ガラスが収まるよう穴あけします。
こんな感じ。
また、73375は一部のドアがプレス模様のないものなので、該当箇所はポリパテで埋めて整形します。
ドアのHゴムは、ドアごと交換するか、一度埋めて開け直すのが定石だとは思いますが、このままガラスだけ交換してもごまかせるかも?
(実際、一部の車両では、旧桟付きプレスドアをそのまま用いて、桟を撤去した上でHゴム化した車両も存在します。)
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