◆副島隆彦 佐藤優/小沢革命政権で日本を救え -10.06-◆ | ちゅうたのぼくのおと

◆副島隆彦 佐藤優/小沢革命政権で日本を救え -10.06-◆

小沢革命政権で日本を救え/副島 隆彦
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小沢一郎という政治家のまず第一の印象は選挙や政局の人というイメージが強く、その政治思想や信条は少なくとも外側からでは解り辛かったが、この本を読んで小沢一郎が目指しているであろうと思われる一つは「政治を官僚から政治家(国民)の手に取り戻すこと」もう一つは「アメリカからの軍事・経済などにおける支配からを脱却」と言うことであろうということが読み取れた。

戦後から半世紀に渡ってのいわゆる東西冷戦時代は実質官僚が国家を動かし、また日米安保を中心とするアメリカとの強い連携は上手く機能して高度経済成長を実現し経済大国を実現させたわけだが、冷戦終結後の世界情勢にこの体制がついていけなくて国家だけでなく社会全体にも様々な疲弊が表面化しさらに現在も進行中である。

そのためここで一度原点に帰って官僚やアメリカに依存するのではなく国民が自分で責任を持って政治を行う国を作ろうとしているのが小沢一郎の政治信条であろうと解った。もちろんこれは良いことばかりでなく国民が選んだ政治家次第では今までよりもっと悪くなることも十分考えられるがそれはそのような選択をした国民の責任と言うことになる。国民も国家も自立する時期に差し掛かっているのだろう。