左官は寸法も色も形も自由自在
おかげさまで日々忙しくさせていただき、最近のブログ投稿はもっぱら日曜日になってしまっているこの頃ですー
今日の記事も相変わらず牛歩のあゆみで進んでいる新社屋ネタです。
新社屋のトイレの平面図がこちら
トイレの便器まではいくらなんでも左官では作れない。
せめて洗面カウンターはカッコいいものにしたいな〜と色々な雑誌などを見ていたところ、
「お!これカッコいい」とインテリア雑誌で見つけたのがこちら。
排水目皿も見えないし、斜めに切れ込んだシンク部分もカッコいい
「これにしよう!」
というわけで早速モデリング。笑
現地寸法に合わせてチョチョチョイと図面を作成。
詳細図を作成し、大工さんにベニヤ板で下地作成をお願いしました。
出来上がった下地がこちら
さてさてどんな仕上がりになるのでしょう
大工さんが丁寧に作ってくれたこちらの下地に左官で仕上げていきます
今回はエキストラホワイトという真っ白い大理石でテラゾー仕上げ
シンク周りは細かくて難しい仕事です。
つなぎ目なく一気に塗り上げていきます。
塗りつけがまーーっ平かどうかをしっかり確認して、
こうしてテラゾーの塗りつけが無事に完了
乾燥後、研ぎ出し作業がスタート
5工程かけて研ぎ上げていきます。
そして出来上がったのがこちら
今回特にこだわったのが、シンク部分。
モデルの写真と見比べていただくとわかるのですが、モデルの形状とはちょっと違うようにデザインしたんです。
バッチリ決まりましたーーー
普通の人が見たら、石にしか見えないでしょうねーーー。
まさかベニヤ板で下地を作っているとは夢にも思わないでしょう。
寸法通りバッチリ収まりました。
とてもいい仕上がりです
排水の蓋も完璧に収まっていて、通常であれば見えてしまう丸い排水口が見えないのがやはりカッコいい
あ、ちょっと壁の色が見えちゃってる。笑
トイレの全景は全て出来上がった時までヒミツです。
左官を使えば現場のサイズに合わせてどんな寸法でも色も形も自由自在に作ることができまーーーす