すべては左官仕上げを最大限に活かすため | 中屋敷左官工業(株)

すべては左官仕上げを最大限に活かすため

前回のブログでもご紹介しましたが、新社屋はさまざまな左官の実験場です。

こちらは前回のブログでご紹介した木製断熱サッシをモールテックスで仕上げた玄関。

 

この玄関を開けるとこんな感じになっています。

ちょっとガウディ的な形の開口が見えますね。

そして左手には階段があり、その場所には四角い窓があります。

実は当社の事務所は玄関が北向きなのです。

したがって以前の事務所もそうだったのですが、玄関がとにかく暗い。ガーンえーん

事務所の玄関が暗いのってなんか嫌ですよねー

そこで、わずかでも明るくなるようにと階段のある東側に窓を設けているのです。

 

でも、ただの明かり窓では面白みが無ないな〜と考えていたところ、ひらめきました!

そのひらめきがこちら。

ステンドグラスです。

こんな風に壁や床にステンドグラスの光が映ります。

そしてこの光は時間とともにどんどん動いていくのです。

それがまた見ていて楽しいんです。デレデレデレデレデレデレ

まだ壁も床も仕上がっていないのですが、下地に映っても美しい。

このステンドグラスのアイデアもすべては「左官仕上げを最大限活かすため」です。

だってこの美しい明かりがビニルクロスに映るのと、しっくいに映るのではきっとかなり違うと思うんです。

仕上がったしっくい壁や床にこの光がどのように映るのか、今からワクワクです。

 

人にもこんな風に映ります。ポーン

2階の事務所に上がっていくときにはこんな風にステンドグラスの光を浴びながらポーン笑い泣き

面白いでしょーーーウインク

ただし、残念ながらこのステンドグラスの明かりは朝9時半くらいまでしか入りません。

お日様が南に行くにつれて光が入らなくなります。

そして季節も冬場は日が低いため、隣接している建物の陰になり見ることが出来ません。

朝の時間、それも決まった季節にしか見られないというのも面白いかなと。

 

このステンドグラスのアイデアは、5年前にさかのぼります。

スペインのサグラダファミリア教会のステンドグラスの光の空間

白い大理石が黄色、緑、赤の光を浴びて全く違ったものに見えるその光景に強い衝撃を受けたのです。ゲッソリゲッソリゲッソリ

建築の凄さを知りました。

もちろんこんな凄いものは作れませんが、そのアイデアを今回取り入れたのです。

 

実はステンドグラスにもこだわりがあるのです。

透明に見える細いガラスがありますが、これベベルガラスいって断面が三角形になっています。

昔はこのような精度の高いガラスを作ることが出来なかったため、ステンドグラスにベベルガラスは使われていません。

今の時代だからこそ、昔出来なかったことが、現代の技術を使って可能になりました。

 

このガラスを入れることで、プリズムのような役割を果たし光が虹色に映るんです。

過去のディテールに新しい素材を組み合わせて新しい価値を作る。

左官ギャラリーもそうだったように、相変わらずこれにハマっています。笑

 

実はステンドグラス、ここだけではないのです。

2階、3階にもあるんです。

そのデザインをうちの真野ひなのさんが書いています。

ステンドグラス作家さんと、当社の若手職人のコラボレーション

さてさて、どんなステンドグラスになるのか楽しみですビックリマーク