江別レンガのコンクリート研ぎ出し始まりま〜す | 中屋敷左官工業(株)

江別レンガのコンクリート研ぎ出し始まりま〜す

先月お伝えした、「江別レンガの研ぎ出し床工事」


いよいよ工事が始まりま~すビックリマーク

オーナー様、設計事務所様にご承認いただいた最終的なサンプルがこちら。

前回のブログでもお伝えしたように、コンクリートの中に江別のレンガの粉砕を伏せ込み研ぎ出すという仕上げです。


現場は岩見沢という札幌から車で1時間程度の場所なのですが、ここがまた豪雪地帯なんです。
この日はコンクリート前日のため現場確認に行きました。
札幌は快晴だったので、こりゃいいや!と高速道路を走っていると、突然「この先吹雪のため通行止め」と高速を降ろされました。

すると突然、猛吹雪~

目の前真っ白で、どこが道路なのかもほとんど見えず、対向車もライトを付けていないと見えないほど・・・
ほんと怖かったです。

なんとか無事に現場に着くとこの状況。

現場の安全看板も半分埋まっちゃってる。

建物の一階部分もこんな状態。


「こんな状態で明日本当にコンクリート打てるのかな~」と中に入ってみると・・・

あ~ったか~いんだからぁ~♪
外とのあまりのギャップにビックリ!!


目地もしっかり取り付けられていて、完璧な段取り!!


この日は現場で最後のサンプルの研ぎ出し作業を行いました。


サンプルがすでに決定しているのに、もう明日コンクリート打設なのに研ぎ作業をしているのかというと、これには理由があるんです。

実はサンプルを作っている過程で、コンクリートの硬化不良が発生して、表面強度が出なくてグラインダーをかけると表面がボロボロになってしまうことが何度もあったんです。

その原因をいろいろ考えたのですが、なかなか「これ!」というのがわからない。
現場の中は昼間は採暖しているので暖かいのですが、夜は冷える・・・でも氷点下まではいってないので凍害はないと思われるんだけど・・・
ひび割れを起こさないためにコンクリートに入れた高性能AE減水材が今回のような厚みの極端に薄いコンクリートの場合には水分が蒸発しやすくて表面がドライアウトしてるんじゃないか?・・・
その他現場所長さんともさまざま打合せを重ね、何度も現場で試験体を作ってきました。

だってね~、サンプルはいくらでもやり直しがききますが、実際に300㎡も打設して、万が一強度が出なかった・・・なんてことになったら、全部解体してやり直さなければならないんですから。

だからこそ、打設前日までこうやってこだわりにこだわり抜いてサンプル作成して確認していたのです。


最終サンプルもバッチリです。

いよいよ明日コンクリート打設です。メラメラ