東日本大震災により被災した福島第一原発の廃炉を進め、福島復興を実現する為の重要な一歩として、令和3年4月、当時の菅義偉総理大臣が決定した政府方針に基づき、本日24日、ALPS処理水の海洋放出が開始される。



海外からの反応をみていると、ご承知のように中国は懸念を表明しているが、環境省、経済産業省の資料、産経新聞報道などによると、中国では秦山第3原発が約143兆ベクレルで福島第1が予定する6・5倍、陽江原発は5倍、紅沿河原発は4倍。韓国では月城原発が3・2倍、古里原発が2・2倍。フランスではラ・アーグ再処理施設が454・5倍。カナダではブルースA、B原発が54倍。英国ではヘイシャム2原発が14・7倍と、福島第一原発の排出量を遥かに超過する事例も少なくないのが世界の現実。政治的に中国が仕掛けてくる所謂影響工作や情報戦に負けないよう、政府には科学的根拠に基づいた国際的な情報発信、福島県産を含め日本産食材等に対する風評被害に対し、よりアクティブな対応を柔軟に講じて頂きたい。



中山泰秀