「自己防衛意識改革」のマインドをしっかりと持ち、ウイルスの攻撃に対して力強く対抗して臨む事。




いよいよ本日、令和2年(2020)の大晦日を迎える事となりました。


本来ですと今年は東京オリンピックパラリンピックが盛大に開催されるはずの年でありましたが、残念ながら未だ選手皆様の活躍される雄姿を観戦するという世界的な願いは、叶ってはおりません。


また、今年は季節を感じる事の出来難い1年だったと思います。それ以上に感染症対策と経済対策の両立に、全精力を傾注させる1年でありました。まだまだ十分だとは言えない事をよく理解しています。同時に、安倍晋三総理総裁の体調不良による突然の辞任から、菅義偉新総理総裁の誕生といった、海外のみならず、日本の政治にもとても大きな動きがありました。


(写真は大阪府に看護官を災害派遣する際、大臣室で打ち合わせ。)


そのような厳しいコロナ禍の折、医療現場においてその原因である「未知なるウイルス」との戦いに奮励されている医療従事者の皆様。介護、保育、教育、輸送や環境事業などに従事されているエッセンシャルワーカーの皆様方に対して、心から感謝、御礼申し上げます。本当にありがとうございます。


そして今日、大晦日も昼夜を問わず、日本の平和の為、全国各地で精励下さっている防衛省自衛隊の隊員、職員の皆さん、海上保安庁の保安官、職員の皆さん、警察、消防、救急などを含めた、国家公務員や地方公務員、各隊や団員など全ての皆さんに対し、心から、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。




また地元大阪の皆様にも、今年も1年大変お世話になりました事、この場を借りて衷心より感謝、御礼申し上げます。またこのような厳しい時にあっても、いつも親身になってご支援、ご声援頂き、大所高所からご指導頂いております事にも重ねて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。



コロナ禍にあって、いつも通り地元天六の街頭に立つ形での年末年始のご挨拶をさせて頂く事が叶わず、このようにネットなどを使用する形でのご挨拶方式に変更を余儀無くされている事や、地元の皆様方に対しても本来ですと直接ご挨拶まわりにお伺いさせて頂きたいところ、それが叶わない事に対しましても何卒深いご理解とご容赦を賜りますよう、心からよろしくお願い申し上げます。


さて内外を問わず、ネットなど各種メディアの世界を観ていても、人と人とが憎しみ合い罵り合っていたり、またそれらをまるで煽ろうとしているものもあるように思いますが、全ては残念ながら世界中に中国の武漢から広がったウイルスのせいであることを、決して忘れてはなりません。


またこの問題については、中国、WHOのしかるべき責任ある立場の方々から、しっかりと国際社会が納得のいく形で説明される事が大変重要な事であり、その説明責任などがきっちりと果されるべきであろうと強く思っている方々は、世界中に相当数おられるだろうと思います。


人が目には見えない小さな敵にこれだけ脅かされることを思うと、その敵と戦う時、人の結束が求められていることを改めて感じます。本当の敵を見失ってはいけないし、もしそのような魔が差せば、ウイルス側の思う壺だと思います。






私は個人的に神様を信じていますが、神様は、人を試しておられるのだと。

人類に対する大きな試練だという風に考え、解釈しています。


約100年前のスペイン風邪が世界中に蔓延した時も、きっと今よりもずっと厳しい空気感が、緊張感が世界中にあったのだろうと思います。科学や医療技術が今よりも乏しかった中、人々はそれぞれが「自己防衛意識改革」のマインドを持ち、それにより危機を克服されてこられたのだろうと思います。


対ウイルス作戦に関しては、手洗い、マスク、うがいの基本です。

当時もきっと、100年前のニューノーマルの世界への転換と挑戦があったはずです。

皆んなで力を合わせれば乗り越えられない壁は無いと信じて、頑張って各々がウイルスに対して武装し、戦いに臨むしかありません。


大正8年(1919年)1月、内務省衛生局は一般向けに「流行性感冒予防心得」を出し、一般民衆にスペイン風邪への対処を大々的に呼びかけていました。





(出典:内務省がスペイン風邪当時出していた「心得」より)


個人的な厳しい見方ではありますが、ワクチンや治療薬のニュースなどもありますが、来年1年も引き続き厳しい年になるだろうと予測します。ただし、そんな嫌な予測を覆そうとすれば、今年以上に人と人とが結束し(密ではなく)、共通の敵をきっちりと認識し、対峙していくこと。これが充実してできるように皆で更に尽力すべきだと考えます。そうすれば、必ず明るい兆しが見えて来るとそう信じています。


繰り返しになりますが「自己防衛意識改革」のマインドをしっかりと持ち、ウイルスの攻撃に対して力強く対抗して臨む事。無論、ワクチンや治療薬がそこに導入されれば、戦力がより強化されるものと硬く信じています。


来年1年間が皆様方にとって、未知のウイルスとの戦いを乗り越えられ、素晴らしい1年となりますように、心からお祈り申し上げております。


時節柄くれぐれもご自愛の上、良いご越年をお迎え下さい。


結びに、私事ではありますが、本年は新たな内閣において防衛副大臣を拝命いたしました。与えられた職責を、しっかりと全うし、地元大阪の皆様、日本国民皆様のお声に応えて参れるよう尽力する所存です。



大晦日にあたり、来年もどうか変わらぬご期待を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


令和2年 大晦日


感謝

中山泰秀