自衛隊中央病院上部泰秀病院長から率直な話を伺い、現場の実情を把握。


自衛隊衛生の中枢として多様な任務を着実に遂行され、新型コロナウイルス感染症対応ではクラスターを作らないをモットーに、限られた人員の健康管理を万全にし、市中感染者受入れ等、全力で対応しておられる事を確認しました。


今年1月から3月にかけて、新型コロナウイルス感染症にかかる災害派遣活動を実施した際には、自衛隊中央病院は、帰国する中国在留邦人を乗せた政府チャーター機内における検疫支援、ダイヤモンドプリンセス号への医療支援のための薬剤官派遣のほか、多数の陽性患者の受け入れ対応にあたりました。感染症患者増加時には、他の診療の縮小、全国の自衛隊病院の医官・看護官や予備自衛官の応援派遣などにより対応し、任務を完遂しています。


さらには、医療従事者向けに、ダイヤモンドプリンセス号から搬送された新型コロナウイルス感染症の症例を整理・分析した情報のホームページでの発信、唾液を用いた検査にかかる厚生労働科学研究への協力、ファビピラビル(アビガン)治験への参加など、部外協力にも熱心に取り組んでいます。


 自衛隊は、国民の生命と財産を守る最後の砦ですが、その使命を十全に果たすためには、まず隊員自身が健康であることが必要です。自衛隊病院をはじめ衛生部隊は、自衛隊が緊急事態等各種任務を遂行するために必要な医療面でのサポートをしっかり行うことが求められます。その上で、現在再び拡大しつつある市中感染対策として何をなし得るのかをよく検討してまいります。



感謝
中山泰秀