本日午前、海上保安庁より「東シナ海におけるタンカー衝突事故」の詳細ついて、説明を頂きました。
説明時に頂いた資料を、ここに海上保安庁からのお許しを頂き添付いたします。
平成30年1月6日に、上海沖にて衝突。これは、日中中間線の西方にあたる場所。
その後、船は火災を起こしながら波や風等の影響もあり日中中間線を超え、同年1月14日、日中中間線の東方で沈没。
浮流油の状況については、同年2月2日当該船舶沈没の位置から長さ約1キロメートル、幅約300メートルの範囲において認められるものの、末端から拡散消滅しているのが現状である。
尚、積荷はコンデンセート約13.6万トン。コンデンセートは軽質油で、揮発性が高いのが特徴である。
不幸にも、乗組員32名全員が行方不明。同年1月15日以降浮流油の調査、行方不明乗組員の捜索及び油防除作業を開始している。
尚、中国側当局の発表によると、これまでに3名のご遺体が発見されている模様。
以上が、事故及び現場状況等の概要である。
亡くなられたタンカー乗組員3名の御霊に哀悼のまことを捧げ、衷心より御冥福をお祈り申し上げます。
また、残りの未だ発見されていない乗組員皆様方が、1日も早く発見されますようにお祈り申し上げております。
私が海上保安庁に対し説明を求めた理由は、現場対応にあたる海上保安官の安全確保を怠らない事、平時における任務に加え、事故等の突発的な問題に対する任務を遂行される海上保安官に対し、一国民として感謝の思いを表したい事は言うまでも無い。
他方でインターネットに溢れている今回の事件に関する情報や、それらの拡散状況を観ていると、本当の事実関係すなわち“真実”を、正式な機関から正確に教えて頂かなければならないと感じたからである。
ともすればインターネット上にある情報の中にはフェイクニュースや、過剰なまでに危機感を煽り兼ねないと思うものさえ散見される。
大手のマスメディアであれ、個人のSNSであれ、私がいつも言うように、「インターネットはパンドラの箱」であり、その箱の中に大小や信頼度に関係無く、無数の情報が放り込まれ続けられていると言う事実は、否定できるものではない。
箱の中では、全ての情報がある意味においては平等に、順序立てて入れられている。
すなわち世の中にある薬品には、その全てに副作用と言うリスクが伴うように、まるで“パンドラの箱”の様である“インターネット上”にある全ての情報にも、リスク≒副作用は付き物であると言う事を、常に意識しておかなければならないと、パンドラの箱の中を行く1人のネットサーファーとして思っている。
今回の事件が、1日も早く解決される事を希求している。
また、詳細に関するアップデートすべき正確な情報が入れば、お伝えしたいと思う。
中山泰秀