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【北朝鮮ミサイル発射:政府より】

本日、午前6時40分過ぎに行われた、官房長官会見概要は以下内容のとおり。


1 本日5時58分頃、北朝鮮西岸より、1発の弾道ミサイルが北東方向に向けて発射されました。本弾道ミサイルは、6時6分頃、我が国の北海道、襟裳岬上空を通過し、6時12分頃、襟裳岬の東1180kmの太平洋上に落下したものと推定されます。


2 現在までのところ、我が国の領域への落下物は確認されておりません。また、現時点において、付近を航行する航空機や船舶への被害報告等の情報は確認されておりません。

  

3 総理には、本件について直ちに報告を行い、以下のとおり指示がありました。


○情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うこと

○航空機、船舶等の安全確認を徹底すること

○不測の事態に備え、万全の態勢をとること

○ミサイルが通過したと判断される地域に重点を置

き、落下物等による被害がないか、速やかに確認す

ること

○北朝鮮の今後の動向を含め、引き続き、情報収集・

分析を徹底すること

○米国や韓国等、関係諸国と連携し、引き続き、緊張

感を持って、必要な対応を適時適切に行うこと


4 政府においては、官邸対策室で情報を集約するとともに、速やかにJアラートやエムネットを活用して国民への情報発信を行いました。また、緊急参集チームを招集し、対応について協議を行い、さらに、国家安全保障会議を早急に開催し、情報の集約及び対応について協議を行う予定であります。


5 北朝鮮は昨年以降、2回の核実験を強行し、30発以上の弾道ミサイルを発射しており、今年に入ってからは、新型の可能性のあるものを含めた弾道ミサイルの発射を繰り返しています。こうした中、今回発射された弾道ミサイルは、我が国の上空を通過したとみられ、我が国の安全保障にとって、これまでにないほど深刻かつ重大な脅威であり、また、アジア太平洋地域の平和及び安全を脅かすものであると言わざるを得ません。

また、航空機や船舶の安全確保の観点からも極めて問題のある危険な行為であるとともに、安保理決議等への明白な違反です。

我が国としては、このように繰り返される北朝鮮による度を越した挑発行動を断じて容認できず、北朝鮮に対し、厳重に抗議を行い、最も強い表現で断固として非難しました。


6 政府としては、国連安保理の場を含め、米国及び韓国を含む関係国と緊密に連携して対応するとともに、被害状況の確認を行うなど、国民の安全と安心の確保のため、必要な対応に万全を期してまいりたいと思います。


以上


菅 義偉 官房長官会見中の画像は、NHKより。