【  ヨルダンより帰国いたしました。中山泰秀 】
昨日、中東のヨルダンより帰国いたしました。残念ながら、お二人の尊い命を救うことは出来ませんでした。力不足を悔しく思います。ここにお二人の御霊に対し哀悼のまことを捧げると共に、衷心よりご冥福をお祈り申し上げる次第です。
今回のISILによる邦人拘束事件の最前線に、現地対策本部長として指揮を執らせて頂き、今後更に踏み込んで強化しなければならない沢山の点に気付きました。
今回のような事件を今後繰り返さない為にも、しっかりとした対策を講じていきたいと思います。
今回の事件では、政府一丸となって緊張感を持ち取り組んできましたが、現地対策本部長着任時の挨拶の中におきましても、『対策本部の部屋の中に、国民の皆さんが座って観てくれているという気持ちを常に持ちつつ、それぞれに与えられた業務を遂行して下さい』とお話をさせて頂きました。
難しい状況であり、また相手のあったことでもあり、ここに詳細に至るまでを明らかにすることは出来ませんが、国民の皆様に観られても恥ずかしいことは一つも無いということだけは、現地対策本部を代表して申し上げておきたいと思います。
お二人のご冥福を重ねてお祈りを申し上げつつ、ヨルダンの勇敢なパイロット、ムアーズ・アル・カサースバ中尉の御霊に対しましても衷心より哀悼のまことを捧げ、ご冥福をお祈り申し上げる次第であります。

合掌
中山泰秀

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20150206-00000917-fnn-pol