3月に行われるロシア大統領選挙を前に。。。


「北方領土視察に不快感=ロ外務省」
 【モスクワ時事】ロシア外務省は14日、玄葉光一郎外相の北方領土視察を受けて声明を発表し、「日ロ境界地域での(経済を含む)相互協力を拡大し、日ロ関係を発展させる目的ならば、もちろん歓迎する」とする一方、「ロシア領土の帰属をめぐり日本政府が立場を無用に先鋭化させるのが目的ならば、近年築いてきた両国関係の良好な雰囲気の強化にはならない」と不快感を示した。(2012/01/14-22:34)

という上記のニュースを見て。。。



しかし、忘れてはいけない。
ロシアと日本政府の間に、平和条約は締結されていないどころか、我が国の漁民が自国領海内で操業を行っていたら、ロシア国境警備隊に頭を1ッ発銃弾で射抜かれ、35歳の日本人青年が無惨にも殺された。

すなわち、外国の武力を有する実動部隊が、我が国の丸腰の国民に対して武力行使を行い、殺戮を実行する現実は、その海域は戦闘地域であるという認識を有するべきであると言っても過言ではない。

その昔小泉政権の時代に、「非戦闘地域」か「戦闘地域」かでイラクへの自衛隊派遣問題が国会の審議で与野党間で取り交わされた。野党はイラクを戦闘地域であるとの前提で自衛隊のイラク派遣に反対を行い、ついには与党による強行採決で派遣を決めた。

イラクが戦闘地域か非戦闘地域かを論争する以前に、日本の北方領土周辺海域は立派な「戦闘地域」であると言える。

「戦闘地域に自衛隊派遣を行うなどあり得ない!」と当時の民主党議員は集中審議でモノを申していた記憶がある。

ならば、「北方領土はどうなる!」と私がヤジった時、当時の民主党の質問はとまり、私に対してその議員は「だから北方領土の事は今はチョッと待って下さいよ」とヤジに対して応酬してきた事を忘れない。小泉純一郎以下、すべての閣僚が居た第一委員会室での当時の模様だ。小泉総理はそのやり取りを観て、にっこりと笑顔を浮かべ笑っていた。

しかし私のヤジには意味があった。
戦闘地域は、日本周辺にあると言う事に対する国会議員の認識があまりにもあまりにも低い事だ。

平和ボケこそが、日本の政治家、そしてその政治家を選ぶ国民有権者の大いなる問題点である。

私は、この盛田光広氏35歳の命が、ロシア国境警備隊によって奪われた事を、決して忘れない。

ちなみにネット上のどこを探してもこの記事は既に抹消されているが、何故だろうか?風化させてはいけない。絶対に。





中山泰秀




日経【日本漁船銃撃1人死亡・ロシア警備艇が拿捕 】
 第一管区海上保安本部(小樽)に16日午前入った連絡によると、北方領土歯舞諸島の貝殻島付近の海域で、根室湾中部漁業協同組合(北海道根室市)所属のカニかご漁船「第31吉進丸」(4.9トン、坂下登船長)がロシア国境警備艇に銃撃、拿捕(だほ)された。一管本部が確認を求めたところ、ロシア側は乗組員4人のうち1人が死亡したと回答。同本部は巡視船などを現場海域に派遣し、確認を急いでいる。  一管本部によると、銃撃され死亡した乗組員は根室市の盛田光広さん(35)と判明。  北方領土周辺の海域で日本の漁船がロシアの警備艇に銃撃され、死者が出たのは旧ソ連時代の1956年10月に乗組員1人が死亡して以来、50年ぶりという。  一管本部によると、同日午前7時40分ごろ、同漁協から根室海上保安部に漁船の拿捕情報が入った。一管本部がロシア連邦保安庁サハリン沿岸国境警備局に電話で確認したところ、乗組員1人が死亡、残る3人は無事との回答があった。漁船は取り調べのため国後島・古釜布に連行されているという。(2006年8月16日11:52)

【漁船銃撃、1人死亡 ロシア警備艇が拿捕】
http://www.usfl.com/Daily/News/06/08/0816_009.asp


(読売オンライン2006年10月3日要約)
坂下船長が領海侵犯・密漁否定…ロシア国境警備隊に銃撃・拿捕(だほ)された北海道根室市の「第31吉進丸」の坂下登船長(59)は3日、ロシアでの裁判の供述を一転、「領海侵犯」と「密漁」を否定した。
 この日、坂下船長は罰金と損害賠償合わせて約220万円を納めた後、記者会見に臨んだ。
 坂下船長は冒頭、「国民の皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ない」と陳謝。甲板員、盛田光広さん(当時35歳)の死について「一生謝罪しても許されることではない。ただ、無防備な漁船員を撃つのはあってはならないこと。ロシア政府に怒りを持っている」と語った。
 船長によると、銃撃は、事前に照明弾や停船命令のない突然のもので、左後方から「パパパン」と銃声がすると、直後に盛田さんは血を流していたという。
 当時の操業位置について、「(道の定めた)調整規則ライン上だった」と述べ、違反操業を否定。「船で逃走したり、体当たりしたり、ナイフで抵抗した」とロシア側で報じられていることについても、「それはうそです」と大きな声で全面否定した。
 ロシア側が主張する犯罪事実を全面的に認めたのは、「早く帰るためには、国境警備隊の主張を認めることだと言われたから」と釈明した。・・・・坂下船長は会見に先立ち、盛田さん宅を訪問し、盛田さんの遺影に泣き崩れるように、「申し訳なかった」と繰り返し頭を下げていたという。
http://www.usfl.com/Daily/News/06/08/0816_009.asp
www.usfl.com