【 退職金勘定して政治家になる位なら、最初から立候補をやめて。】


【橋下知事も批判「首相の8倍だ」大阪市長退職金、半減案を維新検討】

2011.4.20 11:14  msn.産經ニュース


 大阪府の橋下徹知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会(維新)」の大阪市議団が、平松邦夫市長の退職金を大幅削減する条例改正案の提出を検討していることが20日、分かった。維新は市議会で第一党に躍進したものの過半数は制しておらず、今後、他会派にも賛同を呼びかけていく方針。

 市によると、市長の退職金額は特別職給与条例に基づき、給与月額(142万円)に在籍月数や支給率を掛けて計算する。平松市長が今年12月に任期満了を迎えた場合、退職金額は4430万4千円となる。
 10日に投開票された統一地方選の市議選で、橋下氏は維新候補の応援演説などで、「大阪市長の退職金は内閣総理大臣の8倍」などと退職金の高額ぶりを批判していた。
 大阪市議会(定数86)で33議席を獲得し第一党となった維新は、市長の退職金削減に向けた検討に着手。特別職給与条例を議員提案で改正することが可能と判断し、5月の市議会定例会で条例改正案を提案する方針を決めた。
 維新幹部によると、具体的な削減幅は今後、他の政令市とも比較して検討するが、5割削減案も浮上しているという。






【 ゼニカネ言うな。】


大阪府知事が、大阪市長の退職金が高いとか安いとか。

下世話な議論が、日本を代表する大都市「大阪」を舞台に繰り広げられている。


大阪市の平松市長が1期4年間で受け取る予定の退職金は、現在のところ4680万円。

高い。

大阪府の橋下知事が1期4年間で受け取る予定の退職金は、4176万円。

あんまり変わらへん。


大阪府知事自身がそれを高いと言い、自分は50%にするから、平松大阪市長も半分にせいと言う事の様だ。




仮に半分でも2000万。


貰い過ぎでしょ。



今年秋の大阪市長選挙に向けた、パフォーマンス合戦の始まりだ。







【 退職金を意識して、政治家をするなかれ。】




改革の必要性は、税収等を考慮すれば、その合理化・効率化は当然の事。
金額の高い低いの問題ではない。


私は大阪市民として、また大阪府民として、話題になっている「退職金」自体が今は無駄であると思う。



国会では、国会議員に対する退職金は国会法22条において、一時金を支払う事に法律上はなっているが、それを議会における先人達の知恵で議員互助会方式の形で年金方式で運営し、現実的には退職金を一時金として支払われる事は無かった。


いわゆる議員年金がそれだ。


議員年金は、国庫負担割合が高いと言う批判があり、私が衆議院の議院運営委員会理事当時に廃止決定とした。


従ってそれ以降、国会議員には退職金制度は皆無だ。





【 未だに継続されている、地方議員の議員年金制度。】




さて、地方議会はどうだろうか。

橋下府知事や平松市長が改革を訴え、現実的にはこの秋の大阪市長選挙の大阪市民有権者に対するアピール合戦、前哨戦の様相を呈して来ているつもりなのだろうが、政治家達にごまかされてはいけないと政治家として思う。


そもそも国会ですら議員年金制度も、既に廃止されて何年も経っているのに、大阪府議会にも、大阪市議会にもこの時代に未だに「議員年金制度」が温存されており、府会議員にも市会議員にも10年以上勤続した者にはしっかりと支払われている。


地方議会である大阪府議会や大阪市議会における「議員年金制度」、知事や市長が、また地方議員達が「政治とカネ」に「清廉潔白合戦」を行いたいのであれば、議場にいる大阪府議会議員や大阪市議会議員達は、先ずは自分たちの襟を正して、潔く「議員年金制度」の即時撤廃を実行されては如何だろうか。


無駄な首長の退職金が高い低いの議論を聞かなくて済む。




【 大阪府知事や大阪市長に退職金は不必要。】



私達大阪市民や、大阪府民が醵出している税金が元になり1期4年間で半分にしても2000万円ものキャッシュがこの時代に橋下氏や平松氏が辞めた時に支払われるのであれば、一大阪の納税者の気持ちとしては、払いたくもない。このような時期に、そんな為に税金を使わないで欲しい。


私の意見は、国会に準じて大阪府も大阪市も、府知事・市長を含め、それぞれの議会に議席を有する全ての府市会議員も=「退職金のゼロ」にするべきであると、ここに提案する。






【  隠れた天下り「悪質」な慣例を即時廃止せよ。  】



ついこの間まで府議会議員や市議会議員をつとめていたいわゆる「長老議員」達が、議員年金制度のぬるま湯につかりながら、同時に更に税金でドップリと浸かりきっている実態が大阪にはある。


「公務員の天下りは廃止だ!」と有権者受けを狙って訴えを行う地方の首長や政治家。


しかし、橋下知事の大阪府でも、公務員ならぬ府議会議員OBを、府議会の監査役等に大阪府知事が任命しているのは何故なのか?


しかも月50万円近い金額の報酬を、支払っているやに聞く。
冗談じゃない。


任命権者は、府議会の場合は大阪府の橋下知事。
他にも選挙管理委員会等にも、OB議員達は沢山いる。
これも給与付きだ。


議員年金やこのような名誉とお小遣い欲しさに、この時代、こんな役職を府や市が用意している事こそが、大阪府も大阪市も、首長と議会と役人が如何になれ合いの状態になっているのかと言う事実のあらわれなのではないだろうか。


府議会に監査役をおくのであれば、監査役を専門性を有する士業による公益認定法人等から、例えば税理士会や公認会計士協会などにお願いしてみてはどうか。







【 首長や地方議員は、有権者は気付いていないと勝手に思い込んでいるのではないか。】





「退職金が高いや低いなどと訴えれば有権者に受ける」と言う様な下世話な議論で有権者の質を「悪い」と決めつける今の政治家のなめた態度を観るにつけ、政治家の質の低下、劣悪さを逆に感じざるを得ない。



そんなに「清廉潔白」を政治家とし主張して、私達大阪市民や府民の税金の無駄を無くしてくれると言うのであれば、是非、「退職金」「議員年金」「議員OBの天下り」を即時に無くして頂きたいと思う。






退職金の勘定をして、政治家になる位なら、最初から立候補をやめておいて貰いたい。



















つづく