【 2日前の共同通信。こんな記事が配信されていた。】



東日本大災害の中で行われた今回の全国統一地方選挙前半戦。
先週、気になる記事があった。


2日前、共同通信の配信でこの様な記事が出ていた。





【 対決型は自民系優位 統一選前半戦10日投票 】



【2011/04/08/17:41 共同通信】

第17回統一地方選挙の前半戦として12都道府県知事、4政令市長、41道府県議、15政令市議の4選挙が10日投開票される。地方振興や地方自治の在り方のほか、防災対策や原子力政策なども問われる。

民主党系と自民党系による対決型の3知事選のうち、北海道と東京は自民、公明両党が支援する現職が優位。愛知や大阪で首長新党が躍進できるかどうかも注目だ。

東京は石原慎太郎氏が現職の強みを発揮し、宮崎県知事を1期務めた東国原英夫、都議会民主党の支援を受ける居酒屋チェーン創業者の渡辺美樹両氏らを引き離している。北海道も現職高橋はるみ氏が、民主党などが推す元農林水産官僚木村俊昭氏に差をつける。







【 全国では自民系優位。】



共同通信の世論調査によって、現時点での日本人の有権者の考え方が観える。



1年半前に「政権交代」のキーワード祭りによる、選挙結果を有権者が出した。



しかしそれが如何に「楽しくて、やがて哀しき祭りかな。」であったかと言う事が、身にしみて理解できる現在になってきている。



「政権交代」が「政権後退」になると1年半前に選挙演説を行っていたが、その通りになった。



国民が予測していたよりも、それ以上に日本の国益が大きく失われている状況にある。



このままで行けば、尖閣諸島は中国へ、竹島は韓国へ、北方領土はロシアへと、領土までがたった1年半前の自民党、公明党政権下では考えられない状況に、悪化して来ている。


しかも、「ともだち作戦」を敢行してくれている、日本最大の友好国アメリカ合衆国との親密な関係、特に日本の国家安全保障に関わる日米安全保障を、本当に危機的な状況にまで押しやった。







【 国民にとって、今の日本政治が最大のリスク。】



私は思う。

今の日本政治は、日本の有権者の手によりつくり出された政治。
自民党を責めても、民主党を責めても公明党を責めても、社民党を責めても、最大に責めるべきは「ポピュリズム政治」。


政治は、その国の民度以上の政治はあらわれないと言われる。


政治家もポピュリズムに巻き込まれ、メディアも、また国民も同様同等だと思う。


ここは本当の意味での国難。



皆で、「本当に意識する国民有権者による日本政治の構築」を行っていくしか無い。


過激な行動やスローガンだけ政治が良くなるのであれば、いいが、そうでもない。


私ですら、最近の政治家、立候補者を観ていると怖い。


「ぶっ壊す!」とか乱暴な言葉が候補者から発言される事が多発している現状を観るにつけ、思うところがある。



みんな、小泉純一郎氏の真似。


本物のオリジナル商品とは異なる、「コピー商品」のような偽物政治家だと思う。





【 「日本全国47都道府県」と「愛知と大阪」 】





日本の47都道府県に住む国民が、現状の日本の有様を、「次の国家をなんとかしなければならない」と感じ、「統一地方選挙」とは言いながらも、「次の国家の在り方」を考え、投票の判断基準としているだろう今回の選挙戦。




あまりにも酷すぎる現在の政権運営を観ていると、災害対策も原発対策も外交も、「国民の皆様どうぞご安心下さい」と言われる度に、「信用したくない」と言う気持ちになるのが正直なところだ。




今回の選挙は、次の「国の在り方」を決める大切な選挙。



ある意味日本国民に、「余裕」と「猶予」は無い。




そんな中、愛知と大阪だけがまるで鎖国している様な全国とは異なる政治的「空気」があるのだとするのなら、国の衰亡に関わるであろうと思う。



またそのような空気感を煽動している時なのか?
しっかりと考えなければならない。





今回の統一地方選挙は、今までのどれとも違う。



今回は特殊な、異例の事態の中で行われている選挙。



その異例の事態には、異例の対応を、「地方の選挙」として考えるのではなく、「次の国の在り方を考える選挙」として考えなくては、本当に日本が危ない状態になる。



もう1度、言う。




【「楽しくて、やがて哀しき「祭り」かな。」】




愛知と大阪だけが「祭り」で、1年半前の「政権交代=政権後退」劇のようになってしまうというのは、政治家の「野心」や「保身」の都合であり、有権者を本当の意味で「笛を吹き踊らせてしまう」最悪の結果となりえる可能性が存在している事が、今回の全国でたった2つの大都市、大阪と愛知の事情だと思うと本当に恐ろしい。



この結果は、必ず次の日本の国家に影響する。



東北が大変な時、首都機能を有する大都市東京もある意味「機能不全」の状態に陥った。



その首都機能を代替できる大都市は、大阪と名古屋を中心とした愛知。




そこに住まう人達には熟慮、熟考して頂かなければならない。
平時よりも、有事のご対応とご判断、ご英断を願いたいと思う。






【 政治家のバッジを守る為の選挙であってはならない。】





国民の生活を守り、教育を深化させ、未来の国をつくる天下の為の選挙とするべきだ。


天下為公。



何よりも、意識する国民の手によって。












つづく