【 これらの報道を観て、驚いている。外交は無政府状態なのか? 】



先ずは、以下の報道記事より。



「韓国が竹島の海洋基地建設 今月中にも基礎工事」
産経新聞 4月4日(月)21時4分配信

 【ソウル=加藤達也】日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)近海の洋上で、建設が構想されている韓国の「総合海洋科学基地」について、韓国政府が今月中にも基礎工事に着手する方針であることが4日、分かった。聯合ニュースが伝えた。

 この方針は、韓国国会の「独島領土守護対策特別委員会」に提出された政府資料に示されているもので、やぐらの鉄骨組み上げなどの基礎工事が行われる。工事は年内に終える予定という。

 海洋科学基地は竹島の北西約1キロの地点で建設が計画され、韓国政府は2013年の竣工を目標とし、既に300億ウォン(約22億円)の予算を認めている。

 日本政府は、ヘリポートの大規模改修など韓国側が竹島とその周辺で実施してきた措置について、不法占拠を既成事実化するものとの立場を取っており、日本領海内にさらなる構造物が建設されれば、新たな外交問題に発展する可能性がある。

 基地建設をめぐっては今年2月、韓国海洋研究院が工事の入札を公告。いったん取り下げた後、3月になって再び公告していた。





「竹島への攻撃は日本への攻撃」松本外相が見解

産經新聞 2011/04/01 01:01更新


 松本剛明外相は31日の参院外交防衛委員会で、韓国が不法占拠する竹島に対し、韓国以外の他国からミサイル攻撃があった場合の対応について「竹島はわが国固有の領土なので、わが国の領土(が攻撃された)として扱われる」と述べ、日本への武力攻撃と判断して対処する考えを示した。
 また、竹島への攻撃に日米安全保障条約第5条が適用されるかどうかについて「第5条はわが国の施政権下にあるものに対するものだ」と述べ、韓国が実効支配する竹島は対象外との認識も示した。自民党の佐藤正久氏の質問に答えた。








【 日本外交は、どこにあるのか? 】






日本の外交、すなわち菅内閣の外交は、現在一体どのようにな
っているのだろうか?



先日も【「儒教精神」無き外交。】で書かせて頂いたが、日本の外交が観えない。




今回の韓国政府が行おうとしている、また行っている理不尽な我が国領土への不法な侵犯、そして違法に建築構造物を建てる事に対してどのような対抗措置を準備し、また取っているのだろうか。




正直、全く観えて来ない。



私の眼にはまるで、現在の日本の政治は、外交的に無政府状態のように映ってしまう



いくら国内の議論を国会の委員会で行っても、相手国に対してハッキリと主張を展開しないと意味をなさない。





すなわち、相手が「ホーホケキョ!」と鳴けば、こちらも「ホーホケキョ!」と合わせて鳴いていたのでは全く意味がないのが外交。



相手の鳥が「ホーホケキョ!」と鳴いたら、こちらは「コケッコッコー!!」と鳴き、そこには自分達とは違う鳥が居るのだと言う事を、相手にしっかりと意識させ、認識させなければならないのが外交の正しいあり方だ。





前々回にも記述したが、日本が大災害の危機に瀕しているこの機に乗じて、このような卑怯な外交手段をとる韓国政府の対日外交姿勢を疑問に思うと同時に、それ以上に何も対抗措置をみせようとしない、現在の日本の政権与党・民主党外交に対し、国防と外交安全保障上の観点から、安倍・福田内閣で外務大臣政務官を拝命した私としては、非常に憂慮の念に堪えない。



残念に思う。







【 民主党政権は日本外交に大きなマイナス影響を与える。】





日本は当たり前のように、主体的な外交を展開するべき。
現在の日本外交は、「玉虫色」。


過去の自民党政権下でも同様の事も多々あった。
ハッキリとものが言えない日本の政治家。


そんな連中が何人いても意味をなさない。




政治家ならば、与野党とわず国家の為にはハッキリとものを言うべきだ。


そして「明哲保身」の姿勢で、日本がイニシアチブをとる外交を積極的に展開するべきである。





「この大災害の時、日本の領土問題に大きな影響を及ぼす事態を、救援隊を送って来ている国が間違った外交手段を行使していると。」





この今の「骨抜き日本外交」のままでは、北方領土はおろか北海道も気が付けばロシアに奪われ、尖閣諸島どころか沖縄まで中国になる日が来るかも知れない。




それとも毛沢東思想信奉者が今の日本政界には多すぎて、敗北主義者が多いのか。
日本の敗北を祈っているのか?







【「民主党製大連立」が日本外交に与える打撃。】





今、「民主党製大連立」の話題もちらほら出て来ているが、これは統一地方選挙において、民主党の各候補者が中央政府の民主党の失政により浮上できないでいる所に、この話題提供を行う事による浮揚効果を、民主党執行部がサブリミナル効果を狙っているとしか思えない。


今回の局面打破の為に致し方ないと言うのであれば、この日本政治を根本的に駄目にしてしまった、政治家を選ぶ制度「選挙制度」早急に変更する事の方が、根本的な改善につながるだろう。



現在の「小選挙区比例代表並立制」が、今の日本政治を根本的に駄目にしてしまった。
これならば、中選挙区制度にして、議員定数削減も兼ねた改革目標のもと、比例代表制度を廃止した方が良い。


3日前まで芝刈りをしていたご夫人が、何もしなくても民主党の比例名簿に名前を記載されただけで、3日で国会議員になられてしまうのだから。
あほらしい。


しかも一昨年の選挙の時に民主党が配布した、詐欺マニュフェストによって。




同時に仮に「民主党製大連立」政権が樹立された場合、建前は
「東日本大地震」対策を早急に実施すると言う事ではあるが、
このような外交問題にはどのように対応しようとするのだろう
か。




谷垣総裁が中曽根元総理に会いに行かれたようだ。
中曽根康弘先生は尊敬しているので、仰られるお知恵は良く理解出来る。


そのアドバイスを受けられて、何とか日本国の為にうまく乗り切って貰いたいものだ。


ただし、民主党全体の、また菅直人総理大臣自身の思惑による政治的ゲームに巻き込まれない様にだけは最低限注意を喚起したい。




いくら「地震復興対策のみ」での民主党製大連立とは言え、仮
にも自民党が政権に入る事になれば、外交的には自民党も与党。



自民党が今、与党入りする事により、外交的に意味のある良い変化がみられるのだろうか?



現職の自民党所属国会議員に対して、1人1人ご意見を伺いたいものだ。


現職国会議員は、何故「政権延命措置」をとりたいのかと。




それは、国民や国家の為と言う大義名分のもと、実は自分達政治家の政治生命延命の為と言うのが本音ではないだろうかと言う事を、既に国民は見抜いている。



現職の議員さん達は、きっと解散が嫌なのだろう。










【 村山富市と菅直人は違う。 】





村山富市氏が総理大臣になった時、就任記者会見で「過去の社民党党首時代との政治姿勢が180度異なるがどういう事か?」と言う質問を記者から受けた。



村山総理は「一政党党首としてのポジションと、日本国総理大臣としてのポジションを比較すると、プライオリティーは日本国総理大臣としての方が優先される」と語り、自身の過去の主張を180度変更させ、「国旗は日の丸、国家は君が代」、「自衛隊は合憲」、「在日米軍はアジアの平和と安定の為に必要不可欠」と、国家としての背骨をハッキリと内外に示した。






【「自衛隊は暴力装置」と言う思想を有している含みを持つ現在の政権、菅内閣。】




先ずはそこから菅内閣の考え方を変更して頂かなければならない。

村山富市氏を単なる社会党出身の左翼総理大臣だと考える考え方もあるようだが、それならば、現在の菅直人総理大臣や現政権の方が、更にその上をいく可能性がある。

しかも、村山政権当時は社会党系は少数。
今の菅直人政権では、左派は更にその人数を上回っている様に思うが如何だろうか。



菅直人と言う政治家、現在の総理大臣に、村山富市氏と同様、自民党とは異なるいわゆる「左派」からの出身者として、しかし村山富市氏が感じておられたような日本国に対する国家観とそのように国家としての考えを、総理大臣というポジションの意味を熟慮し、その考えを優先させ内外に明示する事が彼にできるのだろうか?





今後の推移を見守るしか無い。




同時に、自民党同士と信じている現職の国会議員の皆様方には、余程しっかりとして頂きたい。
歩けば、国民がその事を心配している事が、良く分かる。





今は、一国民としての目線から。













つづく