★ 12月24日19:09 クリスマスイヴに書いていながらアップしていなかった記事を、本日加筆してアップするものであります。★



【 駐ロシア大使更迭へ 】


昨日の天皇誕生日、心よりのお祝いと国民としてのお慶びを申し上げたい。
そんな気持ちで1日を過ごさせて頂いた。

今日、我が国があるのも、天皇陛下が国民の心のより所となられておられ、本当に日本国の安寧を希求なされておられるお姿に、深く感謝と心からの敬意、そして感銘を受けさせて頂いている事からだと思う。

その天皇誕生日の良き日に、朝日新聞の1面トップ記事を見て驚いた。

「駐ロシア大使更迭へ」との見出し。

また下記の新聞記事を読むと、何故そこまでに至ったかの経緯が、まるでドラマ仕立てに書いてあるのでご参考までに貼りつけておいた。

当時者しかいない恐らくは密室での会議の中身を、まるでその部屋の中にいたのかの様に表現し、掲載を許している新聞と言うのは、本当にある意味で物凄いなと思う。しかも部屋の中にいるのはこの国の総理大臣と官房長官。

密室での会話の中身が、今どき「リーク」しているのだろうか。
その取材源・リーク元に迫りたい気持ちだ。
ワイルド~。

ある意味で、ウィキリークスよりも過激なのかも知れない。


【 スポーツ紙と一般紙。】


その昔、スポーツ新聞はワイルドな予測をしていた。
すなわち、起こるだろう事象を事前に予測して、たくましく予測して、それを記事にしていた。
時にワイルド過ぎる予測や写真が、スポーツ新聞の魅力であり醍醐味であると言える。

しかし一般紙は、起こった事実を報道していた。
何か起きた事象を、世間に報道としてその情報を広めていた。

取材源は、秘匿されているのも両者に共通した誰かと誰かの約束のようだ。
しかし、立派過ぎる「嘘」もそこには含まれているのも事実である。
それでも疑う事もなく信じる人が多いのと、デマゴーグなのかルーマーなのか、噂となり、コピペにより二次被害や三次被害までもが起こる。

多角的に、メディアバランスの難しさを常に感じている。

新聞や雑誌という紙媒体に限られた事ではない。
テレビメディアやネットメディアも同様である。


【 「生贄役人」に責任を取らせ、責任を取らない政治家。】


「 往生際が悪い。」というセリフが、これ程までにピタッとくる事はないだろう。

本当に責任を取らない政治家達。
責任を取らされているのは、「生贄」にされた役人だけなような気が観ていてする。

最近で言えば海上保安庁第5管区に勤務していた一色正春海上保安官が辞める事になった。

彼を犯罪者扱いする事を煽る政治家や一部の人達にグラデーションはあるにせよ、私は反対だ。

彼の意思は正常だと思う。

公務員として情報漏洩を行った事は、その漏洩情報が本当に秘匿するべき情報として、秘密厳守の基準に照らし合わせて高いのであれば問題だが、以前にも書いたが、あんなものは秘密でも何でもない。
あれを秘密だと言う政治家の方が、国家機密に指定して、日本の危機的な状況をより悪化させる為にそれを利用した犯罪者であり、隠蔽工作をはかったものだ。

国境の最前線で今何が起こっているのか、その状況を国民に、国の未来を案じながら知って貰おうと警鐘を発しようと思った国の海上保安・防衛を考えた行動であったと私は思う。

国家観なき現政権の全ての政治家と、海上保安官を比較しても、政治家の方に問題があると断言出来る。

日本が舞台であったサミットに来日した中国の首脳に、カンニングペーパーを見ながらのバイラテラルの会談を行う、しかも冒頭に当然報道のカメラが入るシチュエーションで、あのような愚行をする総理大臣を観て、情けない日本の首相と思わない方がおかしい。
全世界に、あの映像が流されてしまった。

なにせ、総理が仮免許なのだから。


【 役人に責任を押し付け、政治家は逃げまくる。そんな政権に信用に足る行政を行う事は不可能だ。】


間違いだらけの政権運営のツケは、来年に行われるであろう「民主党不況対策増税」で、国民の怒りは頂点に達するのかも知れない。

必ず増税になるだろう。

バラマキのツケを、政治家が払ってくれる事はない。

自民党政権時代が悪かったから、そのお尻拭いをしていると言う人もいるが、それはあまりにも民主党に対して見方が甘いのではないだろうかと思う。

ハネムーン期間も終わり、2回目の予算編成と税制改正に挑んだ現政権。

与党を甘くみた事と、あの政権交代が行われた選挙の時に書いたマニュフェストが、私の書いていた通り、「嘘の証明」になってしまった。

政治家は、演説で勝負せよ。














つづく


以下は報道記事より、参考まで。







【<駐露大使更迭>私はロシアに詳しくない…首相、怒り爆発】

毎日新聞 12月24日(金)2時30分配信

北方領土をめぐる日露の主張
 関係者の証言をまとめると、政府が河野雅治駐ロシア大使(62)を事実上更迭する背景には、在ロシア大使館側から発信された情報を信じ、ロシアに対して事前に北方領土訪問の中止を求めるなどメッセージを発信できなかった官邸側の強い不信感があるようだ。

 メドベージェフ大統領が9月下旬に北方領土を「近く訪問する」と明言、10月下旬に訪問の観測記事が頻繁に流されて以降も、外務省は首相官邸に「訪問はない」と報告し続けた。菅直人首相は、周辺に「本当に行かないのか」と繰り返し確認したが、返ってきたのは「大使館からの情報では『訪問はない』ということです」との答えばかりだった。

 だが、大統領は11月1日、北方領土・国後島への訪問に踏み切った。一時帰国を命じられ、同月3日午前に帰国した河野大使は、同日夕、外務省の佐々江賢一郎事務次官、小寺次郎欧州局長らとともに首相公邸に呼び出された。菅首相や仙谷由人官房長官が事情聴取を始めた。

 「なぜだ。なぜ訪問しないと判断したのだ」。官邸側から問いただされ、河野大使は「ロシア外務省からそういう報告を受けていましたから」と答えた。これに菅首相はカチンときた。「そんなことは聞いていない。誰が言ったかじゃなく、どうしてそう思ったんだ」

 口ごもる河野大使を見て、仙谷長官が助け舟を出した。「大統領はプーチン首相との関係など、いろいろあるのじゃないのか。そのあたりの判断は」。だが、河野大使の口は重くなる一方だった。

 「要するにどういうことだ」。いら立つ首相ら。最後に、河野大使はこう口走ってしまった。「私はあまりロシアに詳しくないので……」。次の瞬間、首相らの怒りが爆発した。

 後任と目される原田親仁(ちかひと)駐チェコ大使(59)は河野氏と違いロシアンスクール(ロシア専門家グループ)。だが、北方領土交渉の見通しが厳しい状況は変わらない。前原誠司外相は早ければ2月にもロシアを訪問、ラブロフ外相と会談し、対ロシア外交の立て直しの糸口を探る。外務省幹部は「まず北方領土訪問以前の状態に戻すところから始めるしかない」と言葉少なだ。【犬飼直幸】



【北方領土訪問は「国内向け」=一時帰国の駐ロ大使が報告―菅首相、情報収集を指示】

2010年 11月 4日 2:06 JST


 菅直人首相は3日夕、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問したことを受け、一時帰国した河野雅治駐ロシア大使を首相公邸に呼び、同国の情勢について報告を受けた。河野大使は、大統領が日本政府の中止要請を無視して国後島を訪れたことについて「ロシアの国内問題が理由」と指導力誇示が狙いなどと説明。首相は「情報収集をしっかりしてほしい」と指示した。

 首相は報告を踏まえ、大使を国内にとどめる期間やさらなる対抗措置も含め、仙谷由人官房長官や前原誠司外相と協議して対応を決めるが、当面はロシア側の動きなど情勢の推移を見守る方針だ。

 複数の政府関係者によると、河野大使は大統領の国後島訪問について、ロシア国内向けに指導力をアピールする狙いがあったとする分析を説明した。これを受け、政府内では「ロシアに対し過度に反応するのは逆効果」と慎重な対応が望ましいとの意見が出ている。一方、大使の説明について「訳が分からない」と不満を漏らす声もあり、今後の対応をめぐり政府内で意見が割れる可能性もある。

 河野大使は3日午前、モスクワから民間機で成田空港に到着。首相公邸に入る前、仙谷長官や前原外相にロシア情勢を報告した。

 この後、前原外相は外務省で記者団に「首相、官房長官と今後の対応を含め相談したい。大使をどうするかは官邸とも相談して決めたい」と表明。また、大統領が歯舞群島と色丹島の訪問を計画していることについて「北方四島はわが国固有の領土であり、われわれの立場はロシアにも伝えているので、そのことを踏まえてほしい」と訪問取りやめを求めた。 

[時事通信社]