【<名古屋リコール>訂正申し出が殺到 選管10万人調査】

毎日新聞 11月19日(金)1時40分配信

 河村たかし名古屋市長の主導する市議会解散請求(リコール)を巡る署名の追加審査で、市内16区選挙管理委員会に18日、「選管の調査票に誤って回答した」として訂正を申し出る電話が殺到した。毎日新聞の集計では申し出は約500件あり、署名を求めた人を「受任者」と答えた人が「よく分からず答えたが、新聞報道で署名が無効になると知った」として、有効扱いとなる「わからない」へ変更する内容がほとんどだったという。

 追加審査は、集まった署名約46万5000人分のうち、請求代表者が集めたとされる署名約10万人分を対象に実施。署名収集を委任された受任者が集めた署名は無効となる。

 市選管によると「請求代表者か受任者かを市民が区別するのは難しい」との批判もあったといい、各区選管は署名状況や本人確認をしたうえで訂正に応じている。有効署名が約36万6000人分になれば住民投票が実施される。

 15日までに返送された調査票5万8536人分のうち、収集者を「受任者」とした回答は1万7895人分(30.6%)、「わからない」は2万5684人分(43.9%)あった。【丸山進】

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【名古屋の政治情勢に関する記事を読んで。】


大阪の知事同様、世間で良く目立っている河村名古屋市長。
リコールの為の署名運動を展開していた事は、大阪の住民の私ですら知っている。

しかし、上記の毎日新聞の記事を読んで、不可思議な事も多いのだなと思った。
正直なところ、最近の政治家は「近視眼的」と言うか「場当たり的」と言うか、「ワァー」っと言う盛り上がっている時は良いのかも知れないけれど、有権者も一旦熱を冷まして冷静にみてみると、意外に不安になったりする可能性もなきにしもあらず。

国政も混沌としている中で、地方政治が統一地方選挙が来春に控えているという時であるので一定度の盛り上がりを見せようとしているが、逆に言えば政治家達が、口では「落ち着いた暮らしをつくる」と言いながら、中身は真逆の「不安定な暮らしの」提供者の権化に成り下がっている様な感じがする。

不安定な時代と言うか、低空飛行な時なのだからこそ「落ち着ける政治」のプロデュースを願い出たいところだ。


【改革に関して、現状からより良くする為の改革でなくては、改革の意味は無く、改悪になってしまう。】


国の政治も地方の政治も、政治家が衆愚政治に明け暮れてしまっているせいで住民の意見の3センチ先を様子を非常に気にしながら人気を追っかけ、世論における自分の人気を下げさせない様にという形で進んでいる。

残念ながら、この様なポピュリスト型政治家がリーダーのエリアでは、賑やかそうな話題は突出して出てくる傾向にあるはあるが、実質的な経済や雇用に対する効果には疑問符が付く。

日本の都市全体のバランスを考えるに、東京一極集中の中、如何にして地方を活性化に導いて行くのかという命題があると思う。
しかし、東京につづく大都市の大阪と名古屋の政治状況が実は本質的にアンステイブルな状態では、「楽しくてやがて哀しき祭りかな」という結果になってしまうリスクが非常に高くなって来てしまっている様に感じるし予測する。

論理なき理論が多く、政策の看板に書かれている文字はよろしいのだが、
その根拠を新聞記者等に質問されると「説明の為の説明は行いません」と言う答弁を行っている首長もいるが、根拠なきスローガンに信任投票を行う有権者にも問題は大いにある。
「空気」に酔いしれて、政治を盛り上げる事も政治における大切な盛り上がりだが、盛り上がる政治の焼け石に水をかけるつもりは無いものの、実施する為の政策の中身をつめない有権者の甘さと言うか寛容さと言うかを横からみていると、本当に恐ろしい事にもなるリスクは誰しもが打ち消す事が出来ない状況になってからでは遅いのにと思うばかりだ。


【有権者は、政策を述べる政治家を鍛え上げよ!】


色々と崇高な目標を掲げる首長や地方議員達。
車座になり、質疑応答を通じて、本当に政策をヴィジョンを改革をどの様に具現化して進めて行くのかの見積もりをしっかりとその政治家に問い質すべきだ。
それがあってこそ、初めてその政治家も本当に鍛え上げられ、実現への可能性も増す事につながる。

質問に回答を出来ぬ政治家、回答を拒む政治家には信任をするなかれ。

チャンスを与える事は重要だとは思うが、その夢の為に日々どのようなつめ将棋を行っているのか、矛盾している点はないか等、色々とお餅をついて行くように政策自体を鍛錬し、それを掲げる政治家が矛盾がある場合にどのように解決をして行くのかを鬼の親になったつもりでその政治家に問い質す事を行う事が、本当に重要だ。


【何が言いたいのか。】


言いたい事は、有権者の責任が重いと言う事が言いたい。

昨年の衆院選における「政権交代祭り」から2年目に入り、今の政治における劣化と惨状をみていれば、よく理解が出来ると思う。

地方でも同じ事が起こる可能性はもっと簡単にある。
実にイージーだ。

お尻軽く、空気に酔いしれて、大衆の迎合するまま大衆の中の一市民として衆愚政治の渦の中に入り込んでいると、安心感や活気は感じて陶酔するかも知れないが、それが太極からみると大きなリスクになり、いざ気がついた時には、自分達が何をやってしまったのかと言う事に気が付く時にはもう既に遅い。

「楽しくて、やがて哀しき祭りかな」とならぬ様に、自分達の為に、国の将来に生きる子供達の未来の為に、本当に正しい事を、その選択を幸福にも与えられた民主主義の中で精一杯権利を行使して頂きたいと切望している。

政治家に騙されない様に。

空気に陶酔せぬように。

後で、哀愁に襲われない為にも。

そして、将来ある子供達の為に。


今は亡き、山本七平先生の「空気の研究」というご本を、是非ご拝読頂く事をお勧めします。













つづく


走り書き御免。
誤字脱字ご容赦を。